あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問11

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問11 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す病証で最も適切なのはどれか。
「45歳の女性。主訴は手のしびれ。デスクワークでパソコン作業が多く、夜寝る前にはスマートフォンで長時間遊ぶのが習慣となっている。顔色は蒼白く、最近は爪の変形が気になる。」

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この過去問の解説 (1件)

01

問題文からは、普段から目を酷使しており、しびれ、顔色の異常、爪の症状が現れていることが分かります。

選択肢1. 気虚

気虚は、気の化生および供給が不足したりひどく消耗したために、気の量が減少し、各種の作用が機能しなくなった病態です。原因として飲食物の摂取不足、大病・長患い・過労、気の化生に関わる臓腑の機能低下などがあります。倦怠感・無気力、眩暈、息切れ、らん言、自汗、易感冒などの症状が現れます。

選択肢2. 気逆

気逆は、気の上昇運動が過度となり、下降運動が不十分であるために気が上逆した病態です。原因として情志の失調、邪気などが挙げられます。易怒、頭痛、眩暈、咳嗽、喘息、悪心、嘔吐、げっぷ、吃逆などの症状が現れます。

選択肢3. 血虚

血虚は、血の不足あるいはその滋養作用が減退した病態です。原因として飲食物の摂取不足、脾の機能の低下、過労、外傷や手術、出産などが挙げられます。眩暈、顔面蒼白、動悸、不眠、健忘、しびれ、痙攣、目のかすみ、視力減退、爪の変形、経色淡白、経少、月経痛などの症状が現れます。本症例の症状に多く当てはまりますので、これが正解であると考えられます。

選択肢4. 痰湿

痰湿は、津液が停滞し本来の生理作用が発揮できなくなり不要になった物質のことです。原因として脾・肺・腎の機能低下、肝の機能失調、多湿な環境での生活、雨に濡れる、頻繁に水に浸かる、多飲などが挙げられます。身体の重だるさ、浮腫、下痢、腹鳴、動悸、喘息、咳嗽、動悸、眩暈、頭痛、意識障害、精神障害、食欲不振、皮膚疾患、運動障害、腫瘍などの症状が起こります。

まとめ

血の病態には、血虚の他に、血の運行失調による血瘀、血が熱の影響を受けた血熱があります。
 

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