あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問12
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問12 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す経脈病証はどれか。
「よくため息をつき、腰が痛み反らすことができない、陰囊の痛みが時々ある。」
「よくため息をつき、腰が痛み反らすことができない、陰囊の痛みが時々ある。」
- 肝経
- 胆経
- 腎経
- 膀胱経
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この過去問の解説 (2件)
01
この問題は、経脈病証(けいみゃくびょうしょう)に基づく各経脈の病態を問うものです。
経脈病証とは、経脈に沿った身体の異常症状のことを指します。
特定の経脈がどのような症状を引き起こすかを把握している必要があります。
設問の症状から関連する経脈を見極めましょう。
肝経は、主に肝臓と胆のうに関連する経脈です。
肝は「気の疎通」を司ります。
ストレスや情緒の乱れにより気の滞りが生じやすい部位です。
ため息をついたり、気鬱(きうつ)症状が見られることがあります。
また、肝経は生殖器にも影響を与えるため、陰囊の痛みといった症状も含まれます。
腰痛があり、体を反らすのが困難であることも肝経の特徴です。
この選択肢が正解です。
胆経は、主に側頭部やわき腹、下肢の外側を通ります。
胆経の病証では、側頭部の痛みやわき腹の緊張、下肢のしびれなどが生じやすいです。
設問にある「ため息」や「陰囊の痛み」とは関係が薄いため、胆経の症状としては不適切です。
この選択肢は不正解です。
腎経は、腰部から足にかけて分布し、腎臓や生殖器、耳などに関係します。
腎虚(じんきょ)の症状としては、耳鳴りやめまい、腰の冷えや痛みなどがあります。
設問にある「ため息をつく」といった気の症状や「陰囊の痛み」とは直接の関係はありません。
この選択肢は不正解です。
膀胱経は、後頭部から背中、腰、足に至る経脈です。
背部の痛みや冷え、頻尿や尿失禁などの症状が見られます。
腰の痛みがある点は一致しますが、設問にある「ため息」や「陰囊の痛み」との関連は薄いです。
この選択肢は不正解です。
「よくため息をつく」「腰が痛み反らすことができない」「陰囊の痛みが時々ある」は、肝経の病証に該当します。
肝は情緒を司り、気の滞りや疏泄(そせつ)が悪くなると、ため息や気鬱といった症状が見られます。
また、肝経は生殖器とも関連しているため、陰囊の痛みも肝経の病証として現れます。
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02
経脈病証はその経脈の流注と関連する症状から照らし出します。
疝気、腰痛、季肋部の腫れなどがみられます。これが正解であると考えられます。
寝返りが打てない、口苦、耳鳴り、ため息が多いなどがみられます。
腰部・大腿内側の痛み、顔色が黒い、精神症状、歯痛などがみられます。
頭頂部・後頭部痛、脊柱の痛み、眼の痛み、鼻出血、精神異常などがみられます。
経脈病証に関する設問では、1つ1つの症状に惑わされず総合的に判断する必要があります。
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