あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問13

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問13 (訂正依頼・報告はこちら)

一呼吸で六拍以上の脈状はどれか。
  • 実脈
  • 数脈
  • 弦脈
  • 滑脈

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この過去問の解説 (2件)

01

この問題では、脈状(みゃくじょう)に関する基本的な知識を問われています。

 

脈状は、東洋医学において体の状態を把握するための重要な診断方法のひとつです。

 

一呼吸で六拍以上の速い脈を意味する脈状を選ぶことが求められます。

選択肢1. 実脈

実脈は、脈が力強く、太く、硬く感じられる脈状です。

 

体内に病邪(びょうじゃ)が充満している場合や、気血が過剰なときに見られます。

 

脈拍の速さというよりは、脈の力強さを特徴としています。

 

設問の「一呼吸で六拍以上の速い脈」とは一致しません。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢2. 数脈

数脈は、脈拍が速いことを特徴とする脈状です。

 

通常、一呼吸で四拍程度が正常な脈拍です。

 

しかし、数脈ではこれよりも速く、一呼吸で六拍以上になることを指します。

 

数脈は、熱証や急性の病気など、体内の陽気(ようき)が高まっているときに見られます。

 

この選択肢が正解です。

選択肢3. 弦脈

弦脈は、脈が弓の弦のように張り、緊張感を伴う脈状です。

 

脈がまっすぐで、硬く感じられます。

 

肝の病証や痛み、ストレスによる緊張状態などの際に見られることがあります。

 

脈の速さとは関係がないため、設問の条件には該当しません。

 

この選択肢は不正解です。

選択肢4. 滑脈

滑脈は、脈がスムーズで指の下を転がるような感触を特徴とする脈状です。

 

滑脈は妊娠や痰湿(たんしつ)がある状態、あるいは体内に余分な水分が溜まっているときに見られることがあります。

 

脈の速さではなく、脈の質感を示しています。

 

設問の「一呼吸で六拍以上」とは一致しません。

 

この選択肢は不正解です。

まとめ

「一呼吸で六拍以上の速い脈」を示す脈状は「数脈」です。

 

数脈は、熱証や急性の病態のときに見られ、陽気が亢進していることを意味します。

 

脈拍の速さに着目して解答することがポイントです。

参考になった数2

02

脈状診は、寸口部に触れる脈象(指に感じる動脈拍動の形象)を診るもので、その特徴によって一定の形をした脈に対して名称がつけられています。

選択肢1. 実脈

実脈は、浮・中・沈いずれも力強く指を押し返す脈です。

選択肢2. 数脈

数脈は、脈拍が速く、1呼吸に6拍以上のものです。なのでこれが正解であると考えられます。

選択肢3. 弦脈

弦脈は、琴の弦に触れたような、長く真っすぐで緊張した脈です。

選択肢4. 滑脈

滑脈は、脈の流れが滑らかで、円滑に指に触れるものです。

まとめ

数脈は主に熱証でみられます。

参考になった数1