あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問30

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問30 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例で、障害神経への局所治療穴として最も適切なのはどれか。
「42歳の女性。右手の母指と示指に痛みとしびれを訴える。母指対立運動が不能で、母指球筋の萎縮がみられる。」

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この過去問の解説 (1件)

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この問題は、提示症例において適切な局所治療穴を適切に選択をする実践的な問題です。

症例は右手の母指と示指に痛みとしびれを訴え、母指対立運動が不能で母指球筋の萎縮がみられる42歳の女性です。

この症状から障害されている神経を推定して治療部位を決定する必要があります。

選択肢1. 温溜

温溜は、手の陽明大腸経の郄穴であり、前腕の橈側に位置します。

主に急性の痛みや炎症に効果がありますが、母指と示指の症状には直接的効果を期待できません。

したがって、この選択肢は不正解です。

選択肢2. 郄門

郄門(げきもん)は、心包経の郄穴です。

この穴は、急性症状に対応することが可能です。

正中神経障害に対して痛みを和らげたり、機能を回復するために有効とされています。

この選択肢が正解です。

選択肢3. 合谷

合谷(ごうこく)は、大腸経の原穴で広く様々な症状に対応できる万能のツボとして知られています。

しかし、中神経障害に対しては直接的な関連がないため、この選択肢は不正解です。

選択肢4. 支正

支正は、手の少陽三焦経の経穴であり、前腕の内側に位置します。

主に前腕の痛みや神経症状に対する効果がありますが、母指と示指の症状には直接的な治療効果は期待できません。

この選択肢も不正解です。

まとめ

正中神経の障害によって生じる症状に対して最も適切な治療穴は「郄門」です。

正中神経の障害では、痛みやしびれ、筋肉の萎縮を引き起こすことがあり、これに対して有効な穴を選択することが治療の鍵となります。

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