あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問32
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問32 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す筋筋膜性の疼痛に対する罹患局所への施術を行う場合、対象となる筋として適切なのはどれか。
「体幹の前屈時に右背部痛がある。腸骨稜から第10肋骨にかけて筋緊張や硬結を認める。抵抗を加えて右肩関節の伸展を行わせると痛みが増悪する。」
「体幹の前屈時に右背部痛がある。腸骨稜から第10肋骨にかけて筋緊張や硬結を認める。抵抗を加えて右肩関節の伸展を行わせると痛みが増悪する。」
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この過去問の解説 (1件)
01
この問題は、筋筋膜性腰痛に対する適切な施術対象筋を特定することを求めています。
症例は、体幹の前屈時に右背部痛があり、特定の動作で痛みが増悪するという状況が示されています。
疼痛部位から痛みの原因筋肉を推察するため、筋肉の起始・停止位置を正しく理解できていることが重要になります。
僧帽筋は、背部全体に広がる大きな筋肉で肩甲骨や上肢の運動に作用します。
腸骨稜から第10肋骨にかけて付着していないので、この選択肢は不正解です。
広背筋は、背部から上腕骨にかけて広がる大きな筋肉で、上腕の動きや体幹の前屈に関与します。
腸骨稜から第10肋骨にかけて筋肉が走行しており、緊張や硬結することで痛みの増悪に関連します。
したがって、この選択肢が正解です。
腰方形筋は、腰部の深部に位置して腰椎の安定性や側屈に関与します。
しかし、腰方形筋は上肢に付着していないため、右肩関節の伸展運動とは関連がありません。
そのため、この選択肢は不正解です。
腸腰筋は、腰部から大腿骨にかけて広がる深部の筋肉で、股関節の屈曲に作用します。
体幹の前屈には関与しますが、肩関節の動きによる痛みの増悪とは直接的な関連がありません。
したがって、この選択肢も不正解です。
この問題では、体幹の前屈時に右背部痛がある症例に対して、適切な施術対象筋を特定する必要がありました。
正解は「広背筋」であり、この筋肉は腸骨稜から第10肋骨にかけての筋緊張や硬結、上腕骨にも付着するため、肩関節の伸展に伴う痛みの増悪にも関連しています。
正確な診断と施術を行うためには、症状と関連する筋肉の解剖学的知識をしっかりと理解しておくことが重要です。
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