あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問33
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問33 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例の障害神経根として最も適切なのはどれか。
「35歳の男性。腰椎椎間板ヘルニアを発症し、腰下肢痛がある。患側では母趾背屈の筋力低下、足背・下腿前外側のしびれが認められるが、腱反射は正常。」
「35歳の男性。腰椎椎間板ヘルニアを発症し、腰下肢痛がある。患側では母趾背屈の筋力低下、足背・下腿前外側のしびれが認められるが、腱反射は正常。」
- L3
- L4
- L5
- S1
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この過去問の解説 (3件)
01
母趾の背屈は長母趾伸筋の作用であり、L5神経根の障害で生じます。
L3神経根の障害であれば、膝蓋腱反射の低下や消失がみられます。
L4神経根の障害であれば、膝蓋腱反射の低下や消失がみられます。
足背・下腿前外側のしびれは、L5の知覚領域とも一致します。なので、これが正解であると考えられます。
S1神経根の障害であれば、アキレス腱反射の低下や消失がみられます。
各神経根の障害で生じる症状、所見を復習しておきましょう。
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02
腰部疾患は国民病ともいわれるほど発症が多く
ヘルニアや分離症、筋筋膜性などを判別し正しく処置する必要があります。
L3神経根で障害が起こると
大腿前面周辺に痛みが出ます。
よって不正解です。
L4の神経根で障害が起こると
膝内側周辺の感覚低下、膝蓋腱反射障害、足関節背屈の運動障害が起きます。
よって不正解です。
L5神経根が障害されると
母趾と足関節の背屈筋力障害と下腿前外側(前脛骨筋付近)の感覚障害が見られます。
L5神経根が障害されても、腱反射異常はありません。
よって正解です。
S1神経根が障害されると
足部外側の感覚障害、アキレス腱反射異常、足部底屈と外返しの筋力異常が見られます。
よって不正解です。
ヘルニアがどの部分で起き、どの神経根を障害しているかを判別するため
デルマトームの理解とその他の症状をしっかり覚えておく必要があります。
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03
この問題は、特定の症例に基づいて障害神経根を特定することが求められています。
対象症例は、腰椎椎間板ヘルニアを発症して腰下肢痛がある35歳の男性です。
・患側の母趾背屈の筋力低下
・足背・下腿前外側のしびれ
・腱反射は正常
この情報に基づき、障害されている神経領域を特定する必要があります。
L3神経根の障害では、大腿前面や内側の感覚障害や筋力低下が主な症状です。
母趾背屈の筋力低下や足背・下腿前外側のしびれとは一致しません。
したがって、この選択肢は不正解です。
L4神経根の障害では、膝蓋腱反射の低下・大腿前面から内側にかけての感覚障害、足背内側の感覚障害が主な症状です。
母趾背屈の筋力低下や足背・下腿前外側のしびれとは一致しません。
よって選択肢も不正解です。
L5神経根の障害では、母趾背屈の筋力低下、足背と下腿前外側の感覚障害が主な症状です。
腱反射は通常正常です。
この症例に最も一致するため、この選択肢が正解です。
S1神経根の障害は、アキレス腱反射の低下、足底や小趾側の感覚障害、足の外側の筋力低下が主な症状です。
母趾背屈の筋力低下や足背・下腿前外側のしびれとは一致しません。
そのため、この選択肢は不正解です。
この問題では、腰椎椎間板ヘルニアを発症した特定の症状を示す35歳の男性に適切な障害神経根を特定する必要がありました。
正解は「L5神経根」であり、これは母趾背屈の筋力低下、足背と下腿前外側のしびれという症状と一致します。
他の選択肢であるL3神経根、L4神経根、S1神経根は、それぞれ異なる症状を示し、この症例には適していません。
デルマトームの図を見て各神経領域に対応する感覚部位を覚えるようにしましょう。
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