あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問37
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問37 (訂正依頼・報告はこちら)
末梢性顔面神経麻痺の罹患筋と局所治療穴の組合せで最も適切なのはどれか。
- 眼輪筋 ―― 四白
- 頬骨筋 ―― 攅竹
- 前頭筋 ―― 地倉
- 口輪筋 ―― 下関
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この過去問の解説 (3件)
01
顔面神経支配の代表的な筋肉には、眼輪筋、大頬骨筋、小頬骨筋、雛眉筋、前頭筋、咬筋、笑筋、鼻筋、口輪筋、口角下制筋、広頸筋などがあります。
四白は眼輪筋上にあるため、これが正解であると考えられます。
攅竹は眼輪筋、前頭筋、雛眉筋上にあります。
地倉は口輪筋上にあります。
下関は咬筋、外側翼突筋上にあります。
目を閉じる作用は眼輪筋ですが、目を開ける作用を持つのは動眼神経支配の上眼瞼挙筋となります。
間違いやすいので注意しましょう。
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02
この問題は、末梢性顔面神経麻痺に関与する筋肉とその筋肉に対する局所治療穴の組み合わせを正しく選択することが求められます。
選択肢の筋肉は全て顔面神経支配なので、適切に治療穴を選択できれば正解にたどりつくことができます。
眼輪筋は目の周囲を囲む筋肉で目を閉じる動作に関与します。
四白(しはく)は、目の下に位置して眼輪筋に関連する治療穴です。
この組み合わせは正解です。
頬骨筋は、頬骨の上部に位置して顔の表情筋の一部として働きます。
攅竹(さんちく)は、目の内側の端に位置して眼輪筋に関連する経穴です。
頬骨筋とは直接的な関係がありません。
したがって、この選択肢は不正解です。
前頭筋は、額の筋肉で眉を上げる動作に関与します。
地倉(ちそう)は、口の両側に位置して口輪筋に関連する経穴です。
前頭筋とは直接的な関係がないので、この選択肢も不正解です。
口輪筋は口の周囲を囲む筋肉で口の開閉や口笛を吹く動作に関与します。
下関(げかん)は、頬の上部に位置して咬筋に関連する経穴です。
口輪筋とは直接的な関係がありません。
したがって、この選択肢も不正解です。
この問題では、末梢性顔面神経麻痺に関連する罹患筋とその筋肉に対する局所治療穴の適切な組み合わせを特定する必要がありました。
正解は「眼輪筋 四白」で眼輪筋に対する適切な治療穴となります。
顔面神経麻痺の治療において、筋肉と経穴の組み合わせを正確に理解するようにしましょう。
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03
治療をするにあたり治療穴を覚えておくことはとても重要となります。
正しく治療穴を選択するために疾患と関連付けて覚えておきましょう。
四白は眼輪筋に対する治療穴です。
目の中心から約指一本分下に位置します。
顔面のけいれんなどにも効果がある治療穴です。
攅竹は眉毛の内側に位置します。
眼精疲労などに効果的なツボと言われており
眼輪筋の治療穴としても利用されます。
地倉は口角の外に位置します。
口輪筋の治療穴になるほか
三叉神経痛などにも効果があると言われる部分となります。
下関は頬骨あたりに位置し咬筋の治療穴として利用されます。
そのほかにも
顎関節付近に位置するため
顎関節症や三叉神経痛などにも利用されます。
治療穴やツボは正しく理解しておくと
効果が出しやすくなります。
頭の中で関連付けておくとよいでしょう。
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