あん摩マッサージ指圧師 過去問
第32回（2024年）
問118 (午後 問38)
問題文
アイヒホッフテストを行うべき症状として最も適切なのはどれか。
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回（2024年） 問118（午後 問38） （訂正依頼・報告はこちら）
アイヒホッフテストを行うべき症状として最も適切なのはどれか。
- 頭上に手を挙げて洗濯物を干すと環指・小指が痛む。
- 布をはさみで切ると手首の橈側が痛む。
- 手首を反らしてキーボードを打つと手首の尺側が痛む。
- 雑巾を絞るため手首を曲げると肘の外側が痛む。
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この過去問の解説 （3件）
01
症状とスペシャルテスト、疾患名を関連付けて覚えておきましょう。
アイヒホッフテストはドゥケルバン腱鞘炎のテストとなります。
頭上に手を挙げて行う作業の際に症状が出る場合
胸郭出口症候群を疑います。
その場合は、モーレーテスト、アドソンテスト、エデンテストの実施をします。
手関節橈側に痛みが出る場合、腱鞘炎を疑います。
アイヒホッフテストと併せて
フィンケルシュタインテストも理解しておくとよいでしょう。
手関節の尺側が痛む場合はひねって損傷した際などは
TFCC損傷を疑いますが
それ以外の場合は筋肉や神経組織などの損傷を疑います。
手関節をひねって肘の外側が痛くなる場合
テニス肘(肘関節外側上顆炎)を疑います。
筋肉の付着部にストレスがかかり痛みが出ます。
ミドルフィンガーテストや底屈に抵抗をかけて痛みの出現を観察します。
問診等で症状をある程度予測し
関連したスペシャルテストをすることで
スムーズに診察を行うことができます。
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02
この問題は、アイヒホッフテストがどのような疾患に対する検査法かを正しく理解していることが求められます。
アイヒホッフテストは、ドケルバン病（狭窄性腱鞘炎）の診断に使用される検査法です。
ドケルバン病は、手首の橈側の腱鞘に炎症が生じることで痛みを引き起こします。
そのため、手首の橈側に痛みが生じる動作に関連する症状が該当します。
これは、胸郭出口症候群に特徴的な症状です。
胸郭出口症候群では、上肢を挙上することで神経・血管が絞扼されて症状が出現します。
アイヒホッフテストの対象とはなりません。
そのため、この選択肢は不正解です。
これは、手首橈側の痛みを引き起こす動作です。
アイヒホッフテストは、手首の橈側に痛みが生じるドケルバン病の診断に使用されるためにこの症状に該当します。
この選択肢が正解です。
手首の尺側の痛みは、尺骨神経やその周辺の腱鞘に関連する症状を示唆します。
アイヒホッフテストの対象とはなりません。
この選択肢も不正解です。
手首の屈曲および肘の外側の痛みを引き起こす動作です。
肘の外側の痛みは、テニス肘（外側上顆炎）に関連する症状を示唆します。
アイヒホッフテストの対象とはなりません。
この選択肢も不正解です。
正解は「布をはさみで切ると手首の橈側が痛む」です。
この症状はドケルバン病の診断に使用されるアイヒホッフテストの対象となります。
アイヒホッフテストは、親指を他の4本の指で包んでじゃんけんのグーを作り、手首を小指側に曲げて痛みを感じたら陽性となるテストです。
テストのやり方も合わせて覚えておきましょう。
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03
アイヒホッフテストはドゥ・ケルバン病で陽性となる検査法です。
手を挙げた時の指の痛みは胸郭出口症候群の疑いが考えられます。
ドゥ・ケルバン病では手関節橈側の痛みが生じますので、これが正解であると考えられます。
ドゥ・ケルバン病では尺側ではなく橈側に痛みが生じます。
肘外側痛みは上腕骨外側上顆炎で生じることが多いです。
動作によりどの部位にどう負荷がかかっているのか、解剖学的にイメージできるようにしましょう。
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