あん摩マッサージ指圧師 過去問
第32回(2024年)
問120 (午後 問40)
問題文
ロコモ度テストで、高さ40cmの椅子から両脚での起立が可能であった被検者に対して次に行わせる動作はどれか。
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 問120(午後 問40) (訂正依頼・報告はこちら)
ロコモ度テストで、高さ40cmの椅子から両脚での起立が可能であった被検者に対して次に行わせる動作はどれか。
- 閉眼で立ち上がらせる。
- 先ほどよりも速く立ち上がらせる。
- 両手にダンベルを持って立ち上がらせる。
- 片脚で立ち上がらせる。
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この過去問の解説 (3件)
01
運動器の障害により移動機能の低下があり、要介護の状態、または要介護のリスクの高い状態をロコモティブシンドロームといいます。ロコモ度テストには、下肢筋力を確認する立ち上がりテストと、歩幅を確認する2ステップテストとがあります。
下肢筋力を測るものですので、目の開閉は関係がありません。
立ち上がりの速さは評価に含まれていません。
このテストは手には何ももちません。
まずは両脚40センチで行い、できた場合は片脚でテストをします。なので、これが正解であると考えられます。
ロコモ度1は、移動機能の低下がみられる状態、ロコモ度2は移動機能の低下が進んでいる状態、ロコモ度3は移動機能の低下が進み、日常生活に支障をきたしている状態とされています。
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02
この問題は、ロコモ度テスト(ロコモティブシンドロームのテスト)の手順を正しく理解しているかが問われる内容です。
ロコモ度テストは、運動機能の低下を評価するために使用されるもので、被験者が課題をクリアできたら、難易度を上げていく形式になっています。
40cmの椅子からの起立が可能であった場合、次に行わせるべき動作を適切に選択することが求められます。
閉眼の立ち上がり動作は、バランス感覚の評価で行われますが、通常のロコモ度テストには含まれていません。
よって、この選択肢は不正解です。
速く立ち上がる動作は、下肢筋力の評価になりますが、ロコモ度テストの項目には含まれていません。
この選択肢も不正解です。
下肢筋力の評価方法として、椅子から5回なるべく速く立ち上がる5回立ち上がりテストがあります。
ダンベルを持って立ち上がる動作は、下肢筋力とバランスの評価に関連しますが、ロコモ度テストの項目には含まれていません。
よって、この選択肢も不正解です。
片脚で立ち上がる動作は、下肢筋力とバランスの評価でより高度なテストとなります。
これはロコモ度テストで40cmの椅子から両脚での立ち上がりが可能であった場合の次のテストとして採用されています。
この選択肢が正解です。
ロコモ度テストに含まれる立ち上がりテストでは10cm,20cm,30cm,40cmの台を使用して行います。
その手順は以下の通りです。
手順
1.椅子に座り、腕を胸の前で組む。
2.その状態で片足を前に伸ばし、反対の片足だけで立ち上がる。
3.高さ40cmから順に低い椅子に変えながら、片足で立ち上がれるか確認する。
4.どの高さの椅子まで片足で立ち上がれるか記録する。
10cm台からの片足での立ち上がりができれば、最も高得点となります。
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03
ロコモティブシンドロームとは運動器障害と言われ運動器に障害が生じ、日常生活(立ち座りや歩行など)の運動機能が低下した状態のことを言います。
ロコモ度テストでは運動器の状態を把握し、ロコモ判定に利用します。「立ち上がりテスト」「ツーステップテスト」「ロコモ25」があります。設問はその中の下肢筋力を判定する「立ち上がりテスト」を指します。
立ち上がりテストは閉眼で行う項目はないので不正解です。
立ち上がりテストではスピードは計測しないので不正解です。
ロコモ度テストでは重量物は扱わないので不正解です。
立ち上がりテストでは10㎝~40㎝の台を利用し立ち上がりを行います。
問題なく立ち上がることができれば次は片脚での立ち上がりにレベルが上がるため、正解です。
ツーステップテストは歩幅を計測します。
身長に対する歩幅を計測することで下肢筋力だけでなく、バランスや柔軟性などの機能を見ます。
ロコモ25は約1か月間の体の状態を把握するために利用します。
痛みや体の動かしにくさなどをわかりやすく判定します。
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