あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問41

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問41 (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者の認知機能を評価するのはどれか。
  • MMSE
  • ハミルトン評価尺度
  • バーセルインデックス
  • 改訂PGCモラールスケール

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この過去問の解説 (3件)

01

それぞれの領域で様々な評価法が存在しています。代表的なものをおさえましょう。

選択肢1. MMSE

MMSEは認知機能を評価する神経心理検査です。なので、これが正解であると考えられます。

選択肢2. ハミルトン評価尺度

ハミルトン評価尺度はうつ病に用いられる評価法です。

選択肢3. バーセルインデックス

バーセルインデックスは日常生活動作の評価に用いられる評価法です。

選択肢4. 改訂PGCモラールスケール

高齢者の主観的幸福度を評価する検査です。

まとめ

他には、認知機能の評価法として長谷川式認知症スケール、日常生活動作の評価表としてFIМなどがあります。

参考になった数2

02

この問題では、高齢者の認知機能を評価するための適切な評価尺度を選択することを求めています。

認知機能の評価は、高齢者の認知症診断において重要な役割を果たします。

各選択肢は異なる目的で使用される評価指標のため、正確に区別する必要があります。

選択肢1. MMSE

MMSE(Mini-Mental State Examination)は、認知機能を評価するための標準的な検査です。


認知症や軽度認知障害のスクリーニングに広く用いられます。

この選択肢が正解です。

選択肢2. ハミルトン評価尺度

ハミルトン評価尺度(Hamilton Depression Rating Scale)は、主にうつ病の重症度を評価するための尺度です。

認知機能の評価には直接関与しません。

この選択肢は不正解です。

選択肢3. バーセルインデックス

バーセルインデックス(Barthel Index)は、日常生活動作(ADL)の自立度を評価する尺度です。

認知機能の評価には直接関与しません。

よって、この選択肢も不正解です。

選択肢4. 改訂PGCモラールスケール

改訂PGCモラールスケール(Philadelphia Geriatric Center Morale Scale)は、高齢者の精神的健康状態や幸福感を評価する尺度です。

認知機能の評価には直接関与しません。

この選択肢も不正解です。

まとめ

この問題では、高齢者の認知機能を評価するための適切な尺度を選択する必要がありました。

正解は「MMSE(Mini-Mental State Examination)」で認知機能の評価に広く用いられる標準的な検査です。


MMSEは30点満点で点数に基づいて認知機能の状態を評価します。
以下に判定基準を示します。
 

24~30点:正常

この範囲の点数は、認知機能が正常であることを示します。


20~23点:軽度認知障害

軽度の認知機能低下が疑われます。詳細な評価や経過観察が必要です。


10~19点:中等度認知症

認知機能の中等度の低下が見られ、日常生活に支障をきたす可能性があります。


0~9点:重度認知症

重度の認知機能低下が認められ、日常生活の多くの面で支援が必要となります。

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03

各評価テストが何に対するテストなのかを覚えておく必要があります。

選択肢1. MMSE

MMSE(Mini Mental State Examination)は認知症の初期症状の評価に用いられるテストです。

計算、言語、時間、場所、記憶などの認知能力を評価するテストです。

よって正解となります。

選択肢2. ハミルトン評価尺度

ハミルトン評価尺度はうつ病の評価に用いられます。

うつ病の重症度も判定します。

不正解です。

選択肢3. バーセルインデックス

バーセルインデックスとは日常生活動作で何をすることが可能かを評価するテストです。

介護施設や高齢者施設で用いられることがあります。

認知機能を評価するテストではないので不正解です。

選択肢4. 改訂PGCモラールスケール

改訂PGCモーラススケールは

高齢者の主観的な幸福感やQOL(quality of life)を評価するものです。

よって不正解となります。

まとめ

設問の高齢者というワードからいくつかの評価名が浮かびますが

「何を評価するものなのか」をしっかり覚えておき

答えを導き出しましょう。

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