あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問42

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問42 (訂正依頼・報告はこちら)

上腕骨外側上顆炎の罹患筋はどれか。
  • 尺側手根屈筋
  • 短橈側手根伸筋
  • 橈側手根屈筋
  • 円回内筋

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この過去問の解説 (3件)

01

この問題は、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)で罹患している筋肉を答える問題です。

上腕骨外側上顆炎は、前腕の伸筋群に過度の負荷がかかることで発生する炎症です。

 

テニスのバックハンドや長時間のキーボード操作など手関節背屈運動で発症することが多いです。

手関節背屈に関与する筋肉を選べば正解となります。

選択肢1. 尺側手根屈筋

尺側手根屈筋は、前腕の内側に位置して手関節屈曲に作用する筋肉です。

上腕骨外側上顆炎とは関係ありません。

この選択肢は不正解です。

選択肢2. 短橈側手根伸筋

短橈側手根伸筋は、前腕の外側に位置して手関節背屈に作用する筋肉です。

上腕骨外側上顆炎に直接関与する筋肉でテニス肘の主な原因となります。

この選択肢が正解です。

選択肢3. 橈側手根屈筋

橈側手根屈筋は、前腕の内側に位置して手関節屈曲に作用する筋肉です。

上腕骨外側上顆炎とは関係ありません。

よって、この選択肢は不正解です。

 

選択肢4. 円回内筋

円回内筋は、前腕の回内(手のひらを下向きに回す動作)に作用する筋肉です。

上腕骨外側上顆炎とは直接関係ありません。

この選択肢も不正解です。

まとめ

この問題では、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)に罹患する筋肉を特定する必要がありました。

正解は「短橈側手根伸筋」であり、この筋肉が上腕骨外側上顆炎に関与します。

 


テニス肘とよく混同されるゴルフ肘は尺側手根屈筋など肘の内側にある筋肉の炎症です。
 

テニス肘と合わせてゴルフ肘の発症部位と症状を覚えておきましょう。
 

参考になった数2

02

上腕骨外側上顆炎=外側上顆に付着する筋肉の付着部の炎症

というのを覚えておきましょう。

また、上腕骨外側上顆炎はテニス肘とも呼ばれ

手関節の伸筋腱にストレスをかけると痛みが誘発されます。

それをふまえた上で選択肢を選んでいきましょう。

選択肢1. 尺側手根屈筋

尺側手根屈筋は上腕骨の内側上顆に付着し

手関節を掌屈、内転する作用を持ちます。

よって不正解です。

選択肢2. 短橈側手根伸筋

短橈側手根伸筋は外側上顆に付着部をもち

テニスのバッグハンドや荷物を持つ際に伸筋に力が入ると痛みが発生します。

よって正解です。

選択肢3. 橈側手根屈筋

橈側手根屈筋は上腕骨の内側上顆に付着します。

よって不正解です。

選択肢4. 円回内筋

円回内筋の付着部は上腕頭と尺骨頭に分かれています。

上腕頭は内側上腕筋間中隔・内側上顆

尺骨頭は尺骨鈎状突起

にそれぞれ付着します。

よって不正解です。

まとめ

起始停止などの付着部を覚えておくことで

傷病の原因となっている筋肉や組織を判別しやすくすることが可能で

治療につなげやすくなります。

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03

上腕骨外側上顆部に付着する筋が正解となります。

選択肢1. 尺側手根屈筋

尺側手根屈筋は、内側上顆・尺骨上半部の後際から豆状骨・第5中手骨底に付着します。

選択肢2. 短橈側手根伸筋

短橈側手根伸筋は上腕骨外側上顆が起始ですので、これが正解であると考えられます。

選択肢3. 橈側手根屈筋

橈側手根屈筋は内側上顆から第2・3中手骨底に付着します。

選択肢4. 円回内筋

円回内筋は内側上顆・鈎状突起から円回内筋粗面に付着します。
 

まとめ

起始が内側上顆の筋は上腕骨内側上顆炎の罹患筋となります。

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