あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問43

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問43 (訂正依頼・報告はこちら)

ジャンパー膝の障害部位はどれか。
  • 腸脛靱帯
  • 膝蓋靱帯
  • 腓腹筋
  • 長腓骨筋

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この過去問の解説 (3件)

01

ジャンパー膝は、繰り返しのジャンプ動作で膝関節伸展に関係する筋肉と靭帯の使いすぎによって起こる障害です。

選択肢1. 腸脛靱帯

腸脛靭帯の障害として、ランナー膝があり、膝の外側に痛みが生じます。

選択肢2. 膝蓋靱帯

膝の伸展機構として膝蓋骨と脛骨粗面をつなぐ膝蓋靭帯にストレスがかかることでジャンパー膝が生じます。
なので、これが正解であると考えられます。

選択肢3. 腓腹筋

腓腹筋は下腿後面に付着しており、肉離れがよく起こる部位です。

選択肢4. 長腓骨筋

長腓骨筋は総腓骨神経麻痺などで障害が生じ、鶏歩などが起こります。

まとめ

ジャンパー膝の原因のスポーツではバレーボール、バスケットボールが最も多く、陸上競技やサッカー、野球などでも生じます。
 

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02

膝周辺の傷病は圧痛部位により

だいたいの予測を立てることができます。

ジャンパー膝はどの部位で起こるのか

どういった症状や受傷機序なのかを覚えておき

鑑別できるようにしておきましょう。

選択肢1. 腸脛靱帯

不正解です。

腸脛靭帯は大腿部の外側に位置し

痛みを発生させる部位は膝の外側です。

ランナー膝と呼ばれ膝の屈伸が多いランナーに多く起こると言われています。

腸脛靭帯と大腿骨外側上顆の摩擦で痛みが起こります。

選択肢2. 膝蓋靱帯

正解です。

ジャンプ動作の繰り返しにより膝蓋靭帯にストレスがかかり発症します。

膝蓋骨の下、腱部位に痛みを訴えます。

選択肢3. 腓腹筋

不正解です。

ふくらはぎに位置する筋肉です。

腓腹筋が痛みを発症する場合

肉離れが多く見受けられます。

テニスレッグと言われ、テニスのサーブ動作で筋線維が損傷し痛みを起こします。

選択肢4. 長腓骨筋

不正解です。

ふくらはぎ外側に位置し、ジャンプに多少関与はしますが

膝では痛みを発症しないので不正解となります。

まとめ

このような設問では

傷病を正しく理解し鑑別できるかの基礎知識が必要とされます。

圧痛や痛みの部位などを

解剖学を理解したうえで正しく鑑別できるようにしましょう。

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03

この問題は、ジャンパー膝(ジャンパーズニー)の障害部位を特定することが求められています。

ジャンパー膝はバスケットボールやバレーボールなどジャンプをたくさん行うスポーツ選手に多く見られる障害です。


ジャンパー膝では膝蓋骨周辺に痛みが生じます。

特に膝蓋靱帯に痛みが出現するのが特徴的です。

選択肢1. 腸脛靱帯

腸脛靱帯は、大腿骨大転子から膝外側(ガーディ結節)にかけて付着している靱帯です。

ランナーに多い障害として知られる腸脛靱帯炎がありますが、ジャンパー膝の障害部位ではありません。

このため、この選択肢は不正解です。

選択肢2. 膝蓋靱帯

膝蓋靱帯は、膝蓋骨下端から脛骨中央にかけて付着している靱帯です。

ジャンパー膝では、ジャンプ動作でこの部位に繰り返し牽引力が加わることで炎症や損傷が生じる障害です。


膝蓋骨下部の痛みが特徴です。

よって、この選択肢が正解です。

選択肢3. 腓腹筋

腓腹筋は、ふくらはぎの筋肉で下腿後面からアキレス腱にかけて位置します。

肉離れを起こしやすい部位ですが、ジャンパー膝の障害部位ではありません。

この選択肢も不正解です。

選択肢4. 長腓骨筋

長腓骨筋は、下腿の外側に位置する筋肉であり、足首や足の動きに関与します。

ジャンパー膝の障害部位ではありません。

この選択肢も不正解です。

まとめ

ジャンパー膝の障害部位は「膝蓋靱帯」です。
 

 

・陸上競技

・バスケットボール

・バレーボール

などジャンプ動作を繰り返すスポーツ選手に起こりやすい障害です。



繰り返しジャンプ動作を行い、大腿四頭筋が収縮することで膝蓋靭帯骨下部に牽引力が加わることで炎症が起こります。


ジャンプ動作のフォームが悪いことや大腿四頭筋の硬さが発症原因といわれています。

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