あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問44
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問44 (訂正依頼・報告はこちら)
グラスピングサイン陽性患者の罹患筋に揉捏法を行う場合、施術部位として最も適切なのはどれか。
- 大転子から坐骨結節
- 上前腸骨棘から膝関節外側
- 上前腸骨棘から膝関節内側
- 坐骨結節から膝関節後側
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この過去問の解説 (3件)
01
グラスピングサインは腸脛靭帯炎の検査法です。
この部には大腿方形筋が付着しています。
この部には大腿筋膜張筋が付着しています。腸脛靭帯は大腿筋膜張筋に繋がっているので、これが正解であると考えられます。
この部には縫工筋が付着しています。
この部にはハムストリングスが付着しています。
腸脛靭帯炎は、膝外側の痛みを引き起こす代表的なスポーツ障害で、ランナー膝ともいわれます。
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02
この問題はグラスピングサイン陽性患者に対して、最も適切な揉捏法の施術部位を選ぶことを求めています。
グラスピングサインは腸脛靭帯炎の症状がある患者で陽性になるテストです。
そのため、腸脛靭帯炎の原因部位を理解していれば正解までたどりつくことができます。
大転子から坐骨結節は、臀部から大腿後面の筋肉群に対応します。
この部位は、ハムストリングスや大臀筋が含まれています。
グラスピングサインの主要な罹患部位とは関連性が低いです。
このため、この選択肢は不正解です。
上前腸骨棘から膝関節外側は腸脛靱帯の走行部位と一致します。
グラスピングサイン陽性患者では、腸脛靭帯の炎症が疑われます。
よって揉捏法の対象部位となるため、この選択肢が正解です。
上前腸骨棘から膝関節内側は、縫工筋や長内転筋などに対応します。
グラスピングサインが示す症状の部位としては適していないため、不正解です。
坐骨結節から膝関節後側は、ハムストリングスに一致します。
この部位はグラスピングサインの典型的な罹患部位とは関係ないため、不正解です。
グラスピングサイン陽性患者の罹患部位に対して揉捏法を行う場合、最も適切な施術部位は「上前腸骨棘から膝関節外側」です。
この部位は腸脛靱帯の走行部位に対応していて腸脛靱帯炎などの症状の緩和に効果的です。
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03
グラスピングサインが陽性の場合
腸脛靭帯炎の疑いがあり
主に膝の外側に痛みを訴えます。
つまり腸脛靭帯を狙った施術が必要とされます。
大転子から坐骨結節には
大腿方形筋が位置しており、不正解です。
上前腸骨棘から膝外側(ガーディ結節)には
大腿筋膜張筋から腸脛靭帯が位置します。
よって正解です。
上前腸骨棘から膝内側には縫工筋が付着しています。
よって不正解です。
座骨結節から膝後面にはハムストリングスが付着しています。
よって不正解です。
整形外科テストが
どこに対するテストなのか
陽性の場合、どの傷病の疑いがあるのかを理解しておきましょう。
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