あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問49
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問49 (訂正依頼・報告はこちら)
糟粕の伝化が失調して起こる便秘を改善するために、高めるべき補助作用として最も適切なのはどれか。
- 胃の受納
- 腎の気化
- 小腸の受盛
- 肺の粛降
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この過去問の解説 (3件)
01
糟粕の伝化とは、胃や小腸で飲食物から水穀の精微が吸収され、その残りを糞便へ変化させて肛門から排出することです。
受納は、胃が飲食物を一時的に納める機能のことです。
気化は、腎精から気血を生み出し、成長・発育を促進する作用です。
受盛は、胃から送られてくる水穀を受け入れる作用のことです。
粛降は、気や津液を下へ内へ輸布する機能のことです。
糟粕の伝化は肺の粛降、胃の降濁による補助を受けます。なので、これが正解であると考えられます。
便秘は気虚による推動作用の低下、内熱による陰液の損傷、気滞などが原因で、糟粕の伝導がうまくできないために起こります。
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02
この問題は、糟粕の伝化と便秘に関する基礎知識を問うものです。
糟粕とは食べ物の残渣のことです。
消化器系の機能が関与していて正しい補助作用を理解することが必要です。
胃の受納(うけのう)は、食べ物を受け入れて消化する役割を担います。
便秘は糟粕の伝化が失調することで起こりますが、胃の受納は消化の初期段階に関与しているため、直接的関係は乏しいです。
したがって、この選択肢は不正解です。
腎の気化(きか)は、水分代謝や体液のバランスを調整する役割があります。
便秘には関与することが少なく、糟粕の伝化とは直接関連しません。
この選択肢も不正解です。
小腸は消化・吸収を行いますが、便秘の改善においては肺の粛降が重要です。
この選択肢は不正解です。
肺の粛降(しゅくこう)作用が、糟粕を大腸に送って便通を正常に保つために必要な機能です。
この選択肢が正解です。
糟粕の伝化が失調して起こる便秘を改善するために最も適切な補助作用は「肺の粛降」を高めることです。
この知識を理解していると、臨床では便秘の治療や予防に役立てることができます。
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03
糟粕とは東洋医学で大便のことを指します。
伝化は糟粕の排泄のことを言います。
胃の受納とは食物を最初に受け入れ、消化することを指します。
消化の過程で便秘となることはありますが
胃の受納が直接的に便秘に関わることは考えにくく
不正解となります。
腎では津液(食べ物から作られた水分)を要不要に分ける作業を行います。
気化では体内の水分量をコントロールする働きがあるため
排尿には関与しますが
排泄によって体外に出ていく便の水分量のコントロールは行いません。
よって不正解となります。
小腸の受盛とは
摂取した食べ物が胃を経て小腸に入ってくることを言います。
これも直接的に便秘に関与するものではないので不正解です。
粛降とは気を下に向かわせることを指します。
肺は水分の代謝を調整し粛降作用により気道を清潔に保ちます。
水分調整作用によって適切な水分を含んだ排泄をすることが可能となります。
よって正解です。
各臓器に働きや作用を覚えるにあたり暗記も大事ですが
排泄、排便はどのようにしてスムーズに行われるか
食物を口にしてからの体の反応や各臓器の働きを流れとして覚えておくと
記憶しやすくなります。
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