あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問53

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問53 (訂正依頼・報告はこちら)

乾燥すると肌が荒れ、咳も出て疲れやすい患者に対して、臓腑の機能改善を目的に、適度な摂取を勧める五味で最も適切なのはどれか。
  • 辛味
  • 甘味
  • 酸味
  • 苦味

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この過去問の解説 (2件)

01

乾燥での肌荒れ、咳、疲れやすさといった症状から、機能が低下している臓腑は肺だと考えられます。

選択肢1. 辛味

五味の辛に相当する臓腑は肺です。
なので、これが正解であると考えられます。

選択肢2. 甘味

五味の甘に相当する臓腑は脾です。

選択肢3. 酸味

五味の酸に相当する臓腑は肝です。

選択肢4. 苦味

五味の苦に該当する臓腑は心です。
 

まとめ

肺の宣発、粛降、主気といった生理作用が障害されることで生じます。

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02

この問題は、乾燥による肌荒れ・咳・疲労感を訴える患者に対してどの五味を摂取すれば臓腑の機能を改善できるかを問うものです。

 

中医学の観点から、五味の特性を理解していないと正解を選ぶことができません。


五味の効果は全て確実に覚えておきましょう。

選択肢1. 辛味

辛味は、発汗を促して表面の邪気を発散させる効果があります。

特に、風寒の邪気を散らす作用があり、肺の機能を助けることができます。

乾燥して咳が出るといった症状に対しては、辛味が適しています。

この選択肢が適切です。

選択肢2. 甘味

甘味には、緩和作用があり、体を穏やかにする効果があります。

また、気を補い、潤いを与える作用があります。



しかし、主に脾を補うとされていて乾燥や咳といった肺の症状に対しては、辛味の方が適切です。



この選択肢は不適切です。

選択肢3. 酸味

酸味は収斂作用があって唾液の分泌を抑える効果があります。

しかし、乾燥による症状を直接改善するには適していません。


酸味は収斂作用が強く、乾燥をさらに助長する可能性があるため、この場合は適切ではありません。

選択肢4. 苦味

苦味は清熱燥湿作用があります。


熱を冷ます効果がありますが、乾燥による症状には適していません。

 

また、苦味は湿気を取り除く効果があり、乾燥を悪化させる可能性があります。


対象患者には適切ではありません。

まとめ

辛味には発散作用があり、肺機能をの改善効果が期待できます。
五味の効果を正しく理解しておきましょう。

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