あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問59
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問題
あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問59 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文で示す症例について、問いに答えよ。
「35歳の男性。手足のしびれとレイノー現象がある。長く歩くと足部が痛くなるが、少し休むと軽減。下腿の静脈に圧痛や硬結、細絡がある。舌質は紫、脈は沈を認める。」
病態鑑別上、優先して聴取すべきなのはどれか。
「35歳の男性。手足のしびれとレイノー現象がある。長く歩くと足部が痛くなるが、少し休むと軽減。下腿の静脈に圧痛や硬結、細絡がある。舌質は紫、脈は沈を認める。」
病態鑑別上、優先して聴取すべきなのはどれか。
- 運動
- 食事
- 飲酒
- 喫煙
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この過去問の解説 (2件)
01
レイノー現象は、寒冷にさらされた時に、発作的に四肢の末梢が虚血状態となり、皮膚が蒼白やチアノーゼとなり、回復すると充血と発赤が起こる現象です。原因には、全身硬化症などの膠原病や頸肋、前斜角筋症候群、振動工具の常用、閉塞性動脈疾患、原因不明のレイノー病などがあります。問題文からは間欠性跛行の出現が認められるため、閉塞性動脈疾患が疑われます。そのうち、40歳以下の男性喫煙者に好発する閉塞性血栓血管炎の特徴と一致します。
運動不足による生活習慣病は閉塞性動脈硬化症につながる可能性がありますが、病態の鑑別には優先度は低いでしょう。
高血圧や高脂血症などは閉塞性動脈硬化症につながる可能性があります。ですので食事も無関係ではありませんが、病態鑑別への優先度は低いでしょう。
過度の飲酒は閉塞性動脈硬化症につながる可能性がありますが病態鑑別への優先度は低いでしょう。
喫煙は閉塞性血栓血管炎の増悪因子ですので、これが正解であると考えられます。
閉塞性血栓血管炎の治療は禁煙と薬物療法が中心となります。
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02
この問題では、35歳男性で下記症状から病態鑑別の優先度を問うものです。
・手足のしびれ
・レイノー現象
・足部の痛み
・下腿の静脈に圧痛や硬結
・舌質が紫
・脈が沈
これらの症状から血瘀(けつお)や血行障害を疑うことが正解へのカギとなります。
運動習慣の有無は、血流や筋肉、関節に影響を与える可能性があります。
しかし、この症例では運動習慣が直接症状と関連しているとは考えにくいです。
この選択肢は不適切です。
食事習慣の聴取も重要です。
しかし、この症例では食事の影響が直接的に関連するとは考えにくいため、優先度は低いです。
この選択肢は不適切です。
飲酒習慣は血行や血管の健康に影響を与える可能性があります。
しかし、運動習慣に比べると優先度は低いです。
この選択肢も不適切です。
喫煙は血管の収縮や血栓形成のリスクを高めてしまいます。
特にレイノー現象や下肢の血管病変と密接に関連しています。
この症例では、選択肢の中で喫煙歴が最も重要な情報となります。
この選択肢が適切です。
喫煙は血管収縮などを引き起こし、血栓形成のリスクとなるので、優先度が最も高いといえます。
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