あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問61

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問61 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文で示す症例について、問いに答えよ。
「55歳の男性。2か月前から咳が続いている。明け方に喘鳴を伴う呼吸困難もある。胸部エックス線検査は正常、血中の特異的IgE抗体の上昇はない。喫煙歴はない。」

咳の発現に関係する因子はどれか。
  • ハウスダスト
  • アスベスト
  • 気道感染
  • 自然気胸

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この過去問の解説 (2件)

01

咳は、気道内の分泌物や異物を体外に排出するための突発的な防御反応です。病的な原因としては、呼吸器感染症、アレルギー性肺疾患、肺癌などがあります。

選択肢1. ハウスダスト

血中の特異的IgE抗体値に異常がみられないことから、アレルギーによる症状の可能性は低いと考えられます。

選択肢2. アスベスト

X線検査は正常なことから、アスベストによる疾患の可能性は低いと考えられます。

選択肢3. 気道感染

気道感染では呼吸困難をきたす場合があります。これが正解であると考えられます。

選択肢4. 自然気胸

X線検査は正常なことから、気胸の可能性は低いと考えられます。

まとめ

咳の原因には呼吸器疾患が多いのでまずは胸部X線検査を行います。その他、呼吸機能検査、血液検査、心電図、心エコー検査、血管造影検査などで鑑別していきます。

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02

この問題は、55歳の男性の臨床症状と所見から咳の原因を特定することが必要になります。

 

・明け方の喘鳴を伴う呼吸困難

・胸部エックス線検査は正常

・血中の特異的IgE抗体の上昇なし

・喫煙歴

 

これらの情報から予測されるいくつかの因子を取捨選択して最も適切なものを選択する必要があります。

選択肢1. ハウスダスト

ハウスダストは、アレルギー性の咳や喘息の原因となることがあります。

 

しかし、今回は血中の特異的IgE抗体の上昇が見られないため、アレルギー反応の可能性は低いです。

 

したがって、この選択肢は不適切です。

選択肢2. アスベスト

アスベストは、肺線維症や中皮腫の原因となる可能性がありますが、慢性的な咳を引き起こす要因とは異なります。

 

また、今回は胸部エックス線検査が正常であるため、アスベストの影響は考えにくいです。

 

したがって、この選択肢も不適切です。

 

選択肢3. 気道感染

気道感染は、咳や喘鳴を引き起こす一般的な原因です。

 

特に、長期間続く咳や呼吸困難を伴うときに感染が疑われます。

 

さらに、気道感染は胸部エックス線に異常が見られないことが多いです。

 

以上理由より症例に該当する可能性が高いといえます。

 

この選択肢が正解です。

選択肢4. 自然気胸

自然気胸は、突然の胸痛と呼吸困難を引き起こしますが、慢性的な咳の原因とはなりにくいです。

 

胸部エックス線検査で異常が見られるため、この症例には該当しません。

 

したがって、この選択肢は不適切です。

まとめ

この問題では、55歳の男性の2か月前から続く咳の原因として、最も適切なのは気道感染です。

 

・血中の特異的IgE抗体の上昇なし

・胸部エックス線検査も正常

これらの所見からアレルギーやアスベスト、自然気胸の可能性は低いです。

 

長期間続く咳と明け方の喘鳴を伴う呼吸困難の原因としては気道感染が最も適切と判断されます。

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