あん摩マッサージ指圧師の過去問
第32回(2024年)
午後 問75

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問題

あん摩マッサージ指圧師国家試験 第32回(2024年) 午後 問75 (訂正依頼・報告はこちら)

あん摩・マッサージ・指圧の禁忌はどれか。
  • 静脈血栓症
  • 慢性気管支炎
  • 更年期障害
  • 過敏性腸症候群

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この過去問の解説 (3件)

01

禁忌とは実施してはいけないことを指します。

禁忌を理解していなければ

患者様の手技をしたことにより重篤疾患を招いてしまうリスクが高いので

しっかり覚えておきましょう。

選択肢1. 静脈血栓症

静脈血栓症とは

血液中に血の塊(血栓)ができてしまい血管を詰まらせてしまう疾患です。

マッサージなどをしたことによりこの血栓が心臓や肺の血管に詰まると

命に係わる重篤な疾患を招いてしまう可能性があるので禁忌となります。

 

選択肢2. 慢性気管支炎

慢性気管支炎とは

名の通り慢性疾患で、気管支や機関に炎症が起こり咳や痰が出る症状が続いている状態です。

気管支炎や喘息のツボがあるというくらいなので、マッサージなどは行っても問題ありません。

選択肢3. 更年期障害

更年期障害とは

ホルモンバランスの乱れなどにより体のほてりや動悸などが起きてしまうことです。

施術をすることで呼吸が落ち着いたり

リラクゼーション効果もあるので

マッサージ等の施術は効果的です。

選択肢4. 過敏性腸症候群

過敏性腸症候群とは

ストレスや自律神経の乱れなどに体が反応してしまい

腸の働きに異常が生じて下痢や便秘が起きてしまう症状です。

マッサージでのリラクゼーションや

腹部から腸への施術は効果的です。

まとめ

禁忌を理解しておかなければ

善意で行った手技一つで患者様を重篤な疾患にしてしまう危険性があります。

施術を行う前にしっかりと理解し

患者様だけでなく自分を守るためにもしっかりと頭に入れておきましょう。

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02

施術を行っても効果のない、または施術により病状が悪化するおそれのあるものを相対禁忌症、施術により危害を招くおそれのあるものを絶対禁忌症といいます。

選択肢1. 静脈血栓症

施術により肺梗塞などを起こすリスクがあり、禁忌とされています。なので、これが正解であると考えられます。

選択肢2. 慢性気管支炎

気管支喘息や慢性気管支炎などの呼吸器疾患はあん摩マッサージ指圧施術の適応です。

選択肢3. 更年期障害

あん摩マッサージ指圧施術は不定愁訴に対して適応となります。

選択肢4. 過敏性腸症候群

あん摩マッサージ指圧施術は、内臓器官の機能調節する作用がありますので、適応です。

まとめ

相対禁忌症と絶対禁忌症には以下の様な疾患があります。
相対禁忌:急性病、悪性腫瘍、急性中毒、急性炎症、出血性疾患、外傷、重度の内臓疾患
絶対禁忌:動脈瘤、高度動脈硬化症などの循環器疾患、潰瘍性疾患、結核、梅毒、淋病、化膿性疾患、
神経系疾患、精神性疾患、運動器疾患、消化器疾患、呼吸器疾患、循環器疾患、泌尿生殖器疾患、新陳代謝疾患、疲労回復、病後の体力回復

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03

あん摩マッサージ指圧の禁忌としては、

急性の炎症や中毒、出血性の外傷や内臓疾患、悪性腫瘍などが挙げられますが、
他にも、
例えば、肋骨骨折や、リウマチの高度変形部、重度の骨粗鬆症の患者なども禁忌となります。
 

選択肢1. 静脈血栓症

正解です。

静脈血栓症の場合、血流改善によって、血栓が飛ぶ可能性があるので、施術は避けた方が良いでしょう。

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