あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問54 (午前 問54)
問題文
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問54(午前 問54) (訂正依頼・報告はこちら)
- 歯周病は発症リスクになる。
- 診断には運動負荷試験が有用である。
- 病初期に発熱がみられることはまれである。
- 脳梗塞を併発するリスクは小さい。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (2件)
01
感染性心内膜炎とは
その名の通り、心膜が細菌やウイルスに感染して炎症を起こす病気です。
歯周病や歯肉炎は発症リスクになります。
歯ぐきの傷から少量のウイルスや細菌が流入し血流とともに心膜へ感染するリスクがあります。
よって〇です。
運動負荷試験は狭心症に用いられることが多い診断方法です。
心内膜炎にはエコーや血液から細菌の有無を調べて診断します。
よって✕です。
罹患直後は高熱が見られます。
ウイルス感染以外で38.5度以上の発熱があった場合
心内膜炎を疑います。
よって✕です。
心内膜炎を発症すると、脳梗塞を発症するリスクが上がります。
メカニズムとして
心内膜炎発症→疣腫が出現→心臓の拍動により剥離→疣腫内部の細菌が血流に流入→脳血管に到達→脳梗塞
よって✕です。
病気のメカニズムなどを把握するだけでなく
発症後の流れなどを理解しておくと
病気の進行を先回りして抑制できる可能性が高まります。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
02
歯周病は発症リスクになる。
感染性心内膜炎は、口の中の細菌が血液に入り込み、心臓の弁や内膜に付着して起こります。
むし歯や歯周病があると出血や炎症で細菌が血流に乗りやすくなり、発症しやすくなると知られています。
口腔内の連鎖球菌などが原因菌としてよく見つかります。
歯科治療前に抗菌薬を服用する「予防内服」が勧められるのもこのためです。
運動負荷試験は狭心症や冠動脈疾患を調べる検査で、心内膜炎の診断には役立ちません。
診断は血液培養と心エコーが基本です。
多くの患者で発熱が最初に現れるため、風邪と誤解されることもあります。
「発熱がまれ」は誤りです。
弁にできた菌塊(疣贅)がはがれて脳の血管を塞ぐと脳梗塞を起こす頻度は高く、注意が必要です。
感染性心内膜炎は
・口腔内細菌が主因(歯周病・抜歯などがリスク)
・発熱が初期症状
・血液培養と心エコーで診断
・脳梗塞などの塞栓合併症が多い
という特徴があります。歯と歯ぐきの健康管理が発症予防につながる点を覚えておきましょう。
参考になった数0
この解説の修正を提案する
前の問題(問53)へ
第33回(2025年) 問題一覧
次の問題(問55)へ