あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問122 (午後 問42)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問122(午後 問42) (訂正依頼・報告はこちら)

次の症例で、病態の確認を目的に行う徒手検査法として最も適切なのはどれか。
「23歳の男性。野球の投手。2か月前から投球動作時に肩関節外側に痛みを自覚する。現在、夜間痛もみられる。」
  • ペインフルアークサイン
  • トムゼンテスト
  • ジャクソンテスト
  • モーレイテスト

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この過去問の解説 (1件)

01

ペインフルアークサインが最も適切です。

肩を横に挙げていく途中で60〜120度付近に鋭い痛みが出れば、腱板や肩峰下滑液包のインピンジメントを示します。投球時痛と夜間痛を訴える若い投手では、この病態が疑われるため確認に用います。

選択肢1. ペインフルアークサイン

患者に腕を横からゆっくり挙上してもらい、途中で痛みが出る角度を確認します。

肩峰下インピンジメントや腱板損傷のスクリーニング検査として広く使われます。

投球動作で肩外側が痛むケースに合致します。

選択肢2. トムゼンテスト

前腕を机に置き、手首の背屈に抵抗をかけて痛みを誘発する方法で、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)の検査です。肩の病態確認には適しません。

選択肢3. ジャクソンテスト

頸部を側屈しながら軸圧を加え、頸椎由来の神経根症を調べる検査です。

肩関節そのものの痛みを評価する目的では行いません。

選択肢4. モーレイテスト

手関節で正中神経を圧迫し、手根管症候群を判定する方法です。

肩外側痛の評価には用いません。

まとめ

投球動作に伴う肩外側の疼痛と夜間痛は、肩峰下インピンジメントや腱板障害を強く示唆します。これらを簡便に確認できる徒手検査がペインフルアークサインです。

他の3つは肘・頸椎・手根管の検査であり、今回の症例の病態確認には適していません。

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