あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問124 (午後 問44)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問124(午後 問44) (訂正依頼・報告はこちら)

グラスピングテスト陽性患者で、罹患靱帯の緊張を緩めるのに効果的な筋はどれか。
  • 大腰筋
  • 大殿筋
  • 大内転筋
  • 大腿二頭筋

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この過去問の解説 (2件)

01

グラスピングテストが陽性=腸脛靭帯炎となります。

腸脛靭帯・大腿筋膜張筋とつながりのある筋肉を選択する必要があります。

選択肢1. 大腰筋

大腰筋は股関節前面を通過します。

大腿筋膜張筋とはつながりが薄いため✕です。

選択肢2. 大殿筋

大腰筋は大腿筋膜張筋と強固なつながりがあります。

よって〇です。

選択肢3. 大内転筋

大内転筋は股関節から大腿部内側に位置します。

よって✕です。

選択肢4. 大腿二頭筋

大腿二頭筋は大腿部後面に位置します。

よって✕です。

まとめ

筋肉の位置関係と作用などの連動も頭に入れておく必要があります。

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02

大殿筋をゆるめると、グラスピングテスト陽性の原因となる腸脛靱帯(ITB)の過緊張を効率よく和らげられます。

大殿筋は腸脛靱帯に強固につながっており、その張力源だからです。

選択肢1. 大腰筋

腰椎から小転子へ走る股関節屈筋で、腸脛靱帯とは連絡しません。

靱帯緊張の調整効果は期待できません。

選択肢2. 大殿筋

後方から腸脛靱帯に合流し、股関節伸展時に靱帯を強く張ります。

筋をほぐすとITBへの牽引が減り、グラスピングテストで誘発される膝外側痛が軽減します。

選択肢3. 大内転筋

恥骨・坐骨から大腿骨内側に付着する内転筋です。

ITBの張力と無関係です。

選択肢4. 大腿二頭筋

長頭は坐骨結節から腓骨頭へ走り、腸脛靱帯と直接つながらないため、靱帯緊張を下げる主役にはなりません。

まとめ

グラスピングテスト陽性=腸脛靱帯炎(ランナー膝)を示唆します。

腸脛靱帯の張力は大殿筋と大腿筋膜張筋によって左右され、そのうち選択肢に該当するのが大殿筋です。

大殿筋をリリースすると靱帯の摩擦と圧迫が減り、痛みの根本改善につながります。

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