あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問125 (午後 問45)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問125(午後 問45) (訂正依頼・報告はこちら)

鵞足炎の痛みに対する局所治療穴として最も適切なのはどれか。
  • 地機
  • 血海
  • 曲泉
  • 犢鼻

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (2件)

01

鵞足とは

脛骨粗面のやや内側に位置する、半腱様筋、縫工筋、薄筋の停止部です。

ランニング、ジャンプなどによるオーバーユースで痛みが発生すると言われています。

選択肢1. 地機

地機は膝関節下・後内側にあり

シンスプリントなどの脹脛の症状に使われます。

よって✕です。

選択肢2. 血海

血海は膝蓋骨のやや上内側に位置します。

膝周辺の痛みにも利用される治療穴ですが、位置が異なるため✕です。

選択肢3. 曲泉

曲泉は膝関節の内側の真ん中に位置します。

鵞足とはやや離れた距離にありますが

ここは鵞足に停止する筋肉が走行する場所にあたります。

よって〇です。

選択肢4. 犢鼻

犢鼻とは膝蓋骨の下やや外方に位置します。

よって✕です。

まとめ

すべて膝周辺にある経穴ですが

治療したい傷病名、筋肉の走行、付着部位など様々な事柄を考慮して

治療穴を選択することが必要となります。

参考になった数1

02

曲泉が最も適切です。

鵞足炎は膝の内側、脛骨の上部内側面(鵞足)に付着する腱の炎症であり、曲泉はその付着部近く(内側膝窩の上縁)にある局所穴です。

炎症部位に直接刺激を届けやすく、痛みの軽減や血流促進が期待できます。

 

 

選択肢1. 地機

脛骨内側面で膝下に位置する脾経の穴です。

鵞足部からやや遠く、局所穴としての優先度は下がります。

選択肢2. 血海

膝蓋骨内上縁の約2寸上にある脾経の穴で、主に大腿内側の筋肉に関連します。

鵞足部とは高さが合わず、直接的な局所刺激にはなりません。

選択肢3. 曲泉

膝を曲げたとき、内側の膝窩横紋の上端にできるくぼみに取る肝経の穴です。

鵞足(縫工筋・薄筋・半腱様筋腱)の停止部に隣接しており、炎症部位の局所治療穴として最も効果的です。

選択肢4. 犢鼻

膝蓋骨の外側下方にある胃経の穴で、膝前外側の痛みに用います。

内側下方の鵞足炎には不向きです。

まとめ

鵞足炎は膝内側に生じる使い過ぎ障害で、患部に最も近い曲泉を刺激すると炎症部の血流が良くなり、痛みやこわばりの軽減につながります

地機・血海・犢鼻も膝周囲の治療に用いられますが、位置関係を考えると曲泉が局所治療穴として最も理にかなっています。

参考になった数0