あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問155 (午後 問75)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問155(午後 問75) (訂正依頼・報告はこちら)

粗大触圧覚の伝導に最も関連が深いのはどれか。
  • 脊髄前索
  • 延髄後索核
  • 内側毛帯
  • 視床外側膝状体

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この過去問の解説 (2件)

01

粗大触圧覚とは

何かが皮膚に触れているのはわかるが

その触れているものの詳細(硬さや数など)は把握できないような感覚を言います。

選択肢1. 脊髄前索

脊髄前索は前脊髄視床路が通過する部分です。

前脊髄視床路は粗大な触圧覚を伝達するので

〇です。

選択肢2. 延髄後索核

延髄後索核とは延髄の下部後面にあり

ここを精細な触圧覚が通過します。

よって✕です。

選択肢3. 内側毛帯

内側毛帯は精細な触圧覚が通過する部分です。

よって✕です。

選択肢4. 視床外側膝状体

視床外側膝状体は視覚に関与します。

網膜からの光刺激を伝達します。

よって✕です。

まとめ

神経は迷路のように全身に張り巡らされており

さらにその役割や感覚の種類が違っています。

ややこしい部分ではありますがいろいろな方法を駆使して覚えておくと

今後に役立ちます。

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02

脊髄前索 が粗大触圧覚の伝導と最も関わります。

粗い触覚や圧覚は皮膚で受容されたあと脊髄で前角付近を横切り、脊髄前索を上行する前外側系(前脊髄視床路)で視床へ送られます。

 

 

 

 

選択肢1. 脊髄前索

前脊髄視床路が通る場所で、粗大な触覚と圧覚を一次ニューロンから視床まで伝えます。

今回の感覚と直接一致します。

選択肢2. 延髄後索核

ここに入るのは後索‐内側毛帯路(触覚でも細かい識別触覚・振動覚・深部覚)。

粗大触圧覚ではなく、より精細な情報を扱います。

選択肢3. 内側毛帯

延髄後索核でニューロンが交叉した後に形成される経路で、こちらも識別触覚・振動覚など精細感覚の通り道です。

選択肢4. 視床外側膝状体

視覚情報(網膜→外側膝状体→一次視覚野)の中継核で、体性感覚とは役割が異なります。

まとめ

粗大触圧覚(ざっくり触られた感・押された感)は、脊髄前索を走る前脊髄視床路で主に伝達されます。

後索系や内側毛帯はもっと精密な触覚や位置覚を扱い、外側膝状体は視覚系なので今回の感覚経路とは別系統です。

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