あん摩マッサージ指圧師 過去問
第33回(2025年)
問160 (午後 問80)

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問題

あん摩マッサージ指圧師試験 第33回(2025年) 問160(午後 問80) (訂正依頼・報告はこちら)

キャノンの緊急反応でみられるのはどれか。
  • 縮瞳
  • 気管支収縮
  • 血糖値上昇
  • 消化管平滑筋収縮

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この過去問の解説 (2件)

01

闘争・逃走反応のことを指します。

瞬時に戦うか逃げるか判断し、行動に移します。

その過程で体の中では交感神経の働きが高まります

つまり、交感神経が働いた際に体内でどのような反応が起きるかを考えます。

選択肢1. 縮瞳

瞳孔が閉じる(縮瞳)は副交感神経が働いた際の反応です。

よって✕です。

選択肢2. 気管支収縮

気管支収縮は

副交感神経が優位になった時の反応です。

よって✕です。

選択肢3. 血糖値上昇

血糖値上昇は

交感神経が優位になった際に起こります。

血流量が上がり、各器官にエネルギーを送り届けないといけないためです。

よって〇です。

選択肢4. 消化管平滑筋収縮

消化管平滑筋収縮は

この場合は消化活動は優先されないので弛緩していると考えます。

よって✕です。

まとめ

逃げるか戦うかといった選択=命の危機の際の究極の選択

なので、強いストレス反応が起こり、交感神経優位となります。

しかしそのストレスを長期間受けた場合、副交感神経が優位となり

判断力が鈍ったりします。

これが鬱などの精神疾患を引き起こしてしまいます。

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02

血糖値上昇がキャノンの緊急反応(いわゆる「闘争・逃走反応」)で起こる代表的な生理変化です。

交感神経と副腎髄質が同時に働き、肝臓からブドウ糖が放出されて瞬時にエネルギーを確保します。

 

選択肢1. 縮瞳

交感神経が優位になると瞳孔は開き(散瞳)視野を広げます。

縮瞳は副交感神経反応であり緊急反応とは逆になります。

選択肢2. 気管支収縮

交感神経は気管支平滑筋をゆるめて気道を拡張し、酸素を多く取り込めるようにします。

収縮は起こりません。

選択肢3. 血糖値上昇

肝臓のグリコーゲン分解と糖新生が促進され、血糖が上がって即座にエネルギー源を供給します。

緊急反応の主要作用のひとつです。

選択肢4. 消化管平滑筋収縮

急なストレス時は消化活動を後回しにするため、消化管平滑筋はむしろ弛緩して蠕動が抑制されます。

収縮は見られません。

まとめ

キャノンの緊急反応では、「逃げる・戦う」ためのエネルギー確保と酸素供給を最優先するため、血糖値上昇・気管支拡張・心拍増加・消化抑制などの変化が起こります。

この中で問題文の選択肢に当てはまるのは 血糖値上昇 だけです。

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