美容師の過去問
第35回
衛生管理技術 問17
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問題
第35回 美容師国家試験 衛生管理技術 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
理学的消毒法に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
- 紫外線は、真菌( カビ )や芽胞に対する殺菌効果がない。
- 紫外線消毒は、物体の表面だけではなく、その深部や陰の部分も消毒できる。
- 蒸し器による蒸気消毒では、器内の圧力は1気圧よりも高くなる。
- 煮沸消毒は、血液が付着している器具の消毒に適用できる。
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この過去問の解説 (4件)
01
正解は4です。
85μW/㎠以上の紫外線を20分間以上照射する紫外線消毒法は、ウイルスや結核菌、栄養型の細菌や真菌(カビ)のみならず、芽胞を形成した細菌にも効果があります。
1は誤った説明です。
紫外線消毒法は、紫外線が当たらない部分には効果が無いため、陰のできる器具などには適しません。
2も誤った説明です。
蒸気消毒(一般的に使用されるのはタオル蒸し器)において、器内の気圧は大気と同じ1気圧で、それより高くはなりません。
3も誤った説明です。
煮沸消毒(沸騰後2分間以上煮沸)は、エタノール消毒(76.9%~81.4%エタノール液中に10分間以上浸す)、次亜塩素酸ナトリウム消毒(0.1%次亜塩素酸ナトリウム液中に10分間以上浸す)とともに、血液が付着した器具の消毒に適用されます。
4が正しい説明です。
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02
1.紫外線は、真菌への殺菌効果があるので間違いです。
芽胞は紫外線にも耐性を持っています。
2.紫外線消毒は、表面のみ効果がありますので間違いです。
深部や陰の部分には消毒効果がありません。
3.蒸し器による蒸気消毒では、器内の圧力が2気圧のものが使用されているので間違いです。
4.設問の通り煮沸消毒は、血液が付着している器具の消毒に適用できます。
美容師法により、沸騰してから2分間以上煮沸することが定められています。
煮沸消毒は熱に弱い材質の器具は適さないので、注意が必要です。
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03
1 誤っています。
芽胞は紫外線に耐性があるため紫外線消毒では滅菌されにくいです。
カビに対しては紫外線消毒は高い効果を発揮します。
2 誤っています。
紫外線消毒は紫外線が当たらない部分には消毒効果がないため、物体の位置や角度を変えて紫外線があたるよう工夫する必要があります。
3 誤っています。
蒸気消毒に使う蒸し器では、2気圧となるものが標準的に使われています。
4 正しいです。
血液が付着している際に適している消毒方法は、「煮沸消毒」「エタノールによる消毒」「次亜塩素酸ナトリウムによる消毒」です。器具によって消毒方法を使い分けます。
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04
煮沸消毒は、血液が付着している器具の消毒に適用できます。
紫外線はカビに効果があります。
また、紫外線消毒は物体の表面だけで、その深部や影の部分の消毒はできません。
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