美容師の過去問
第35回
美容の物理・化学 問34

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問題

第35回 美容師国家試験 美容の物理・化学 問34 (訂正依頼・報告はこちら)

有機化合物に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • エタノールは、化粧品への配合が禁止されている。
  • 油脂は、アルコールの一種である。
  • 高分子化合物のポリビニルピロリドンは、アミノ酸からできている。
  • タール色素のうち有機顔料は水に溶けにくい。

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この過去問の解説 (4件)

01

正解は4です。

1 誤っています。
 エタノールは化粧品への使用が認められています。使用時に清涼感を与えたり、製品の防腐効果があることが知られています。

2 誤っています。
 油脂はエステルの一種です。アルコールの一種ではありません。

3 誤っています。
 ポリビニルピロリドンは水溶性の合成樹脂です。合成樹脂の主な原料は石油です。

4 正解です。
 有機顔料は水や油に溶けにくい性質を持ちます。

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02

正解は4です。

1.エタノールは、化粧品に配合されているので間違いです。
・皮脂の除去
・引き締め、収れん
・浸透力の補助
・防腐剤
・植物エキスなどの抽出
などに使われています。

2.油脂とは、脂肪酸とグリセリンがエステル結合した化合物です。
グリセリンはアルコールの一種ですが、油脂はアルコールの一種ではありませんので間違いです。

3.高分子化合物のポリビニルピロリドンは、
アセチレン・アンモニア・ホルムアルデヒドからなるN-ビニル-2-ピロリドンを重合させた水溶性の高いものです。
化粧品では結合剤として使用されます。
上記の3物質はアミノ酸ではないので間違いです。

4.設問の通り、タール色素のうち有機顔料は水や油に溶けにくいので正解です。

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03

正解は4です。
エタノールは、化粧品への配合され、収れん作用を有しさっぱりした感覚があります。
油脂は、フェノールと脂肪酸が結合した物質です。
ポリビニルピロリドンは、非イオン性の水溶性ポリマーでアミノ酸からできていません。

参考になった数3

04

正解は4です。

エタノール(エチルアルコール)は、殺菌や収れんの効果から化粧品によく配合されるアルコールですが、メタノール(メチルアルコール)配合が禁止されているアルコールです。

1は誤った説明です。

油脂は天然由来の脂肪酸とグリセリンのエステル化合物で、アルコールの一種ではありません。

2も誤った説明です。

分子量の大きい化合物である高分子化合物アミノ酸からできているのはタンパク質で、ポリビニルピロリドン(PVP・ポピドン)はアセチレンやアンモニアなどから合成・重合されたものです。

3も誤った説明です。

タール色素のうち有機化合物を成分とする有機顔料は、水や有機溶剤溶けにくい性質を持っています。

4が正しい説明です。

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