美容師の過去問
第38回
皮膚科学 問28
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問題
第38回 美容師国家試験 皮膚科学 問28 (訂正依頼・報告はこちら)
皮膚と皮膚付属器官の生理機能に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 皮膚には、紫外線を吸収し、また散乱させて、身体を保護する役割がある。
- 皮膚の表面にある脂肪膜(皮脂膜)は、弱アルカリ性で、細菌などの発育を抑制する。
- 皮膚で体温調節作用を積極的に行っているのは、毛細血管と汗腺である。
- 皮膚の瘙痒は、皮膚に機械的、物理的、化学的刺激が加わることによっておこる。
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この過去問の解説 (4件)
01
1 皮膚には光線に対する保護作用があります。
2 脂肪膜は弱酸性で、外部から加えられたアルカリを中和したり、毒性を弱める働きがあります。
3 体温調整を積極的に行なっているのは、毛細血管と汗腺です。
4 皮膚の痛みは、皮膚に機械的、物理的、化学的に刺激が加わることで起こります。
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02
脂肪膜はアルカリ性ではなく、弱酸性です。
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03
正解は2です。
皮膚に存在するメラノサイトが紫外線の刺激を受けることで産生されるメラニン色素は、紫外線を吸収・散乱させて皮膚を保護しています。
1は正しい説明です。
皮膚表面の汗と皮脂が混じり合ってできた脂肪膜(皮脂膜)は、弱酸性でアルカリを中和したり細菌の発育を抑止したりしています。
2が誤った説明です。
皮膚の付属器官である汗腺から分泌する汗が蒸発することで体温を下げ、毛細血管が拡張することで体温を下げるといった体温調節が行われています。
3は正しい説明です。
皮膚の瘙痒(かゆみ)は、皮膚への刺激(機械的・物理的・化学的)によってヒスタミンなどのかゆみ伝達物質が放出され脳に伝達されることでかゆみを感じます。
4も正しい説明です。
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04
答えは2です。
1、
紫外線に直接当たると、細胞の損傷やDNAの破壊が起きます。
皮膚の表皮にあるメラニン色素は、紫外線を吸収したり、散乱させて、細胞やDNAを守っています。
よって、正しいです。
2、
脂肪膜は、別名、皮脂膜や酸膜と言います。
皮脂と汗が混じり合ってできたもので、皮膚表面を覆っています。
脂肪膜は、弱酸性で、細菌の侵入を防いでいます。
よって、(弱アルカリ性)→(弱酸性)の間違いなので、これが正解になります。
3、
皮膚の体温調節は、毛細血管と汗腺です。
周囲の温度が高くなるにつれて、汗を分泌し、気化熱で体温調整をします。
毛細血管は拡張して、末端まで血流を良くして、熱放出をして、体温調節をします。
よって、正しいです。
4、
瘙痒とは、かゆみです。
皮膚がかゆくなるのは、外界から刺激を受けて、体内でアレルギー反応が起き、かゆみ物質が出るからです。
外界の刺激とは、さまざまあり、機械的、物理的、化学的にあります。
よって、正しいです。
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