美容師の過去問
第42回
文化論及び美容技術理論 問3
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問題
第42回 美容師国家試験 文化論及び美容技術理論 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
花嫁の和装の礼装に関する次の記述のうち、誤っているものはどれか。
- 現在の花嫁衣装の起源は桃山時代の上級武家の夫人の正装である。
- 打掛の下に着用する小袖のことを、掛下や長着とよぶことがある。
- 打掛の下に着用する小袖は、今日、振袖となっている。
- 小袖の身丈は、かかとの位置に仕立てる。
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この過去問の解説 (3件)
01
【花嫁の和装の礼装】
花嫁が着る礼装は、小袖の上に打掛(うちかけ)を重ねたものです。
起源は桃山時代の上級武家の夫人の正装です。
・小袖
別名、掛下(かけした)と言います。
他に、間着(あいぎ)、長着(ながぎ)とも言います。
小袖は、振袖になっています。
※振袖とは、ここでは、着物の袖が付け根から下まで開いている袖のことをさします。
身丈は、引き裾(裾を引くくらいの長さ)に仕立てます。
・打掛
別名、掻取(かいどり)と言います。
帯を締めず、ひょいとひっかけて着るので、打掛というようになりました。
身丈は、小袖より8㎝長く、立ち姿で30~40㎝ほど引き裾になります。
1、
現在の和装の花嫁衣装は、桃山時代の上級武家の夫人の正装が起源です。
よって、正しいです。
2、
小袖を別名、掛下や長着と言います。
よって、正しいです。
3、
小袖は、振袖になっています。
よって、正しいです。
4、
身丈とは、肩山~裾までの長さを言います。
小袖の身丈は、引き裾になるように仕立てます。
よって、(かかとの位置)→(引き裾)の間違いです。
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02
【花嫁の和装の礼装】は大きく分けて三種類あります。
①白無垢
花嫁が着る和装の中で一番格式が高い婚礼衣装が「白無垢」です。
一番外側に羽織る「打掛」や、その下に着る「掛下」も
帯や草履などの小物すべてを白で統一した衣裳です。
②色打掛
白以外の打掛が「色打掛」です。
「掛下」と呼ばれる小袖を着て
その上に色鮮やかな打掛を羽織ります。
③引き振袖
「引き振袖」は、長い裾をおはしょりで調節することなく
そのまま引きずって着る振袖のことを言います。
振袖の中で最も格が高いものです。
1、
現在の花嫁衣装の起源は
室町時代から安土桃山時代にかけて
上流階級の夫人が顔をさらさないように
小袖を頭から掛けた「被衣(かつぎ)」に由来し
のちに婚礼の時に新婦が使うようになったといわれています。
よって、正しいです。
2、
小袖はもともと下着の名称であったものが
室町時代に表着となり、現代まで伝えられています。
花嫁衣装における、打掛の下の小袖のことを
掛下と呼ぶことが多いです。
(小袖のことを長着、間着と呼ぶこともあります)
よって、正しいです。
3、
今日では、小袖は振袖になっています。
よって、正しいです。
4、
身丈とは、着物の衿中央から裾までの長さのことです。
小袖の身丈は引き裾となる丈に仕立てます。
よって
(かかとの位置)→(引き裾となる丈)の誤りです。
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03
正解は4です。
1 .現在の花嫁衣装の起源は桃山時代の上級武家の夫人の正装です。
打掛・白無垢などは江戸時代に入り武家夫人の礼装用になったものを、中期以降に花嫁衣裳として用いるようになりました。
2 .打掛の下に着用する小袖のことを、掛下や長着とよぶことがあります。
小袖はもともと下着の名称です。
3 .打掛の下に着用する小袖は、今日、振袖となっています。
4 .小袖の身丈は、引き裾となる丈に仕立てます。
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