美容師の過去問
第45回
公衆衛生・環境衛生 問2

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問題

第45回 美容師国家試験 公衆衛生・環境衛生 問2 (訂正依頼・報告はこちら)

わが国の平均寿命と死亡率に関する次の記述のうち、正しいものはどれか。
  • 平均寿命が男女とも50歳を超えたのは、1935年である。
  • 平均寿命は、2015年には男性87.05歳、女性80.79歳となった。
  • 1981年以降は、主要死因別死亡率の第1位は、がんである。
  • 近年、がんの部位別年齢調整死亡率の第1位は、男女ともに肺がんである。

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は3です。

平均寿命が男女とも50歳を超えたのは、戦後間もない昭和22年(1947年)です。

1は誤った説明です。

2015年の平均寿命は、男性が80.75歳で、女性が86.99歳です。

2も誤った説明です。

1981年(昭和56年)以降主要死因別死亡率は、がん(悪性新生物)1位となっています。(2020年現在)

3が正しい説明です

近年のがんの部位別年齢調整死亡率の第1位は、男性が肺がんで女性は大腸がんとなっています。(2020年現在)

4は誤った説明です。

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02

日本の平均寿命と死亡率に関する問題です。

平均寿命の意味や死亡率と罹患率の違いを理解しておきましょう。

選択肢1. 平均寿命が男女とも50歳を超えたのは、1935年である。

この選択肢の内容は誤っているため、こちらは誤りです。

平均寿命男女とも50歳を超えたのは、1947年です。

平均寿命とは「0歳の乳幼児が何歳まで生きられるかの平均年数」のことです。

1947年以前も現在のように長生きの人はいましたが、乳幼児の死亡率が高かった為、平均値が下がり平均寿命も低くなってしまっていました。

選択肢2. 平均寿命は、2015年には男性87.05歳、女性80.79歳となった。

この選択肢の内容は誤っているため、こちらは誤りです。

平均寿命は、2015年には男性80.75歳女性86.99歳でした。

現代では女性の方が平均寿命が長いです。

選択肢3. 1981年以降は、主要死因別死亡率の第1位は、がんである。

この選択肢の内容は正しいため、こちらが正解です。

1981年以降は、主要死因別死亡率第1位は、がんです。

1981年以前の主要死因別死亡率の第1位は「脳卒中」でした。(1951年以降)

選択肢4. 近年、がんの部位別年齢調整死亡率の第1位は、男女ともに肺がんである。

この選択肢の内容は誤っているため、こちらは誤りです。

近年、がんの部位別年齢調整死亡率第1位は、男女とも肺がんではありません

男性は「肺がん」、女性は「大腸がん」です。

まとめ

がんの部位別の罹患率(がんになった人の部位別の割合)の第1位は男性は「前立腺がん」、女性は「乳がん」です。部位別の罹患率と死亡率が比例しないことを覚えておきましょう。

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