美容師の過去問
第48回
感染症 問5

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問題

第48回 美容師国家試験 感染症 問5 (訂正依頼・報告はこちら)

腸管出血性大腸菌感染症に関する次の記述のうち、正しいものの組合せはどれか。

a  保菌者の便を通じて家族などに二次感染することがある。
b  病原体は、ベロ毒素を出すのが特徴である。
c  病原体は熱に強く、加熱によって死滅することはない。
d  潜伏期は、約20日である。
  • aとb
  • bとc
  • cとd
  • aとd

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この過去問の解説 (3件)

01

腸管出血性大腸菌の病原菌はいくつかありますが、特に重要なのはO157です。

まずこれを覚えましょう。

この問題に腸管出血性大腸菌のポイントがほぼ詰まっているので、この問題を自分の言葉で解説できるくらい理解できると、国家試験対策としてほぼ完璧です。

選択肢1. aとb

aについて、腸管出血性大腸菌感染症は、これに汚染された飲食物や井戸水、患者の便などが感染源となり、おもに飲食物を介した経口感染で感染します。

二次感染では、患者や保菌者の便から家族などに感染するおそれがあります。

bについて、病原菌のうちO157は、大腸菌のなかでも毒素が強いベロ毒素を出すことが特徴です。

ベロ毒素は、赤痢菌の一部がつくる毒素と似ていて、乳幼児がO157に感染するとベロ毒素によって、腎臓や脳に障害が起きる可能性があります。

cについて、大腸菌は熱に弱く、加熱によって死滅させることができます。

大腸菌は、「75℃で1分以上」加熱すると死滅します。

dについて、潜伏期間は4〜8日です。

成人では、感染しても症状がない場合もあります。

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02

腸管出血性大腸菌感染症は3類感染症に分類され、症状は、腹痛、下痢、血便等があります。

腸管、大腸菌などのワードで、なんとなくお腹に関係ある病気であることが分かると思います。

選択肢1. aとb

a:病原体は便にも存在しているので、感染者が用を足した後、トイレの水洗レバーやドアノブ等を消毒する必要があります。→〇

b:病原体である腸管出血性大腸菌は、ベロ毒素をつくります。→〇

よってaとbは正しい組み合わせです。

選択肢2. bとc

b:病原体である腸管出血性大腸菌は、ベロ毒素をつくります。→〇

c:腸管出血性大腸菌は熱に弱いため、75℃で1分間加熱することで死滅します。→×

よってbとcは誤った組み合わせです。

選択肢3. cとd

c:腸管出血性大腸菌は熱に弱いため、75℃で1分間加熱することで死滅します。→×

d:潜伏期は平均3~8日です。→×

よってcとdは誤った組み合わせです。

選択肢4. aとd

a:病原体は便にも存在しているので、感染者が用を足した後、トイレの水洗レバーやドアノブ等を消毒する必要があります。→〇

d:潜伏期は平均3~8日です。→×

よってaとdは誤った組み合わせです。

まとめ

腸管出血性大腸菌感染症は、菌に汚染された食品や手指などによって、病原体が口に入り感染します。

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03

感染症に関する問題です。

 

腸管出血性大腸菌感染症の特徴

・三類感染症

・潜伏期間は4〜8日

・ベロ毒素を出す特徴がある

・感染源は汚染された飲食物、井戸水、感染者の便

・75℃で1分間加熱で死滅

選択肢1. aとb

・・・・正しい組み合わせです。

選択肢2. bとc

・・・・誤った組み合わせです。病原体は熱に強く、加熱によって死滅することはない75℃で1分間加熱で死滅します。

選択肢3. cとd

・・・・誤った組み合わせです。病原体は熱に強く、加熱によって死滅することはない。→75℃で1分間加熱で死滅します。潜伏期は、約20日である。潜伏期間は4〜8日です。

選択肢4. aとd

・・・・誤った組み合わせです。潜伏期は、約20日である。潜伏期間は4〜8日です。

まとめ

よって、【保菌者の便を通じて家族などに二次感染することがある。 病原体は、ベロ毒素を出すのが特徴である。】が正しい組み合わせです。

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