二級ボイラー技士の過去問
平成27年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問25

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問題

二級ボイラー技士試験 平成27年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問25 (訂正依頼・報告はこちら)

重油に含まれる成分などによる障害について、誤っているものは次のうちどれか。
  • 残留炭素分が多いほど、ばいじん量は増加する。
  • 水分が多いと、いきづき燃焼を起こす。
  • スラッジは、ポンプ、流量計、バーナチップなどを摩耗させる。
  • 灰分は、ボイラーの伝熱面に付着し伝熱を阻害する。
  • 硫黄分は、ボイラーの伝熱面に高温腐食を起こす。

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この過去問の解説 (3件)

01

1. 正しいです。残留炭素分が多いほど未燃炭素を生じさせ、バーナノズルや燃焼室に付着しやすくなり、ばいじん量を増加させます。

2. 正しいです。重油中の水分はバーナ内で蒸発して、バーナ内の油の流れを妨げます。

3. 正しいです。重油中にスラッジ(沈殿物)があると、流れに伴って接する機器を摩耗し、故障の原因となります。

4. 正しいです。灰分がボイラーの伝熱面に付着すると伝熱を阻害してしまうので、灰分量に注意し、伝熱を妨げないようにしましょう。

5. 誤っています。硫黄分が多いと、燃焼ガス中の無水硫酸が低温部で凝縮し、空気予熱器など低温腐食する恐れがあります。伝熱面ではありません。

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02

正答は「5」です。

設問は重油に含まれる成分などによる障害について問われています。

以下に説明致します。

1.重油中の残留炭素が多いと、燃焼に関わらなかった炭素分がそのままばいじんとなって排出されます。

2.重油中の水分が多いと、燃料がバーナから出ると水分は噴出と同時に水蒸気となるため、結果的に燃料の霧化にムラができ、息づき燃焼となります。

3.重油中のスラッジは固形分のため、ポンプ、流量計、バーナチップなどと摩擦を起こして、結果的に摩耗させます。

4.重油中の灰分は伝熱性が低いため、ボイラの伝熱面に付着してその伝熱を阻害します。

5.重油中の硫黄分は、燃焼室で酸化された後に水と反応して硫酸となり、低温になると凝縮してボイラの空気予熱器やエコノマイザに対して低温腐食を起こします。

以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。

正答は「5」です。

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03

1.正しいです。残留炭素分が多いと燃焼反応しない炭素(未燃炭素)が増加し、バーナチップや燃焼室に付着します。それにより、ばいじん量を増加させます。

2.正しいです。重油に含まれる水分量は極めて少ないですが、混入しているといきづき燃焼を起こします。

3.正しいです。スラッジの混入を防ぐためには、濾過器の清掃を定期的に行うことが重要です。

4.正しいです。

5.誤っています。高温腐食ではなく、低温腐食です。

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