二級ボイラー技士の過去問
平成27年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問11
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問題
二級ボイラー技士試験 平成27年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問11 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラー水の間欠吹出しについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 吹出しは、ボイラー水の不純物の濃度を下げたり、ボイラー底部にたまった軟質のスラッジを排出する目的で行われる。
- 鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、必ず運転中に行う。
- 給湯用又は閉回路で使用する温水ボイラーの吹出しは、酸化鉄、スラッジなどの沈殿を考慮し、ボイラー休止中に適宜行う。
- 吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を先に開き、次に漸開弁を開いて吹出しを行う。
- 水冷壁の吹出しは、運転中に行ってはならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
鋳鉄製蒸気ボイラーは急激な温度変化に弱いため、ボイラー休止中に行います。
1 ボイラー水には元々不純物がある程度含まれており、使用するにつれて濃縮されスラッジとしてたまります。
3 給湯用又は閉回路で使用する温水ボイラーは鋳鉄製温水ボイラーであり、急激な温度変化に弱いため、ボイラー休止中に行います。
4 吹き出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を開いた後、徐々に漸開弁を開いて吹き出し量を調整します。
5 水冷壁の吹き出しを運転中に行うと炉壁が壊れる恐れがあるため、運転中に吹き出しを行ってはなりません。
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02
設問は、ボイラ水の吹出しについて問われています。
以下に、選択肢ごとに説明致します。
1. 吹出しには、ボイラ水の不純物の濃度を下げる連続吹出しと、ボイラ底部にたまった軟質のスラッジを排出する間欠吹出しの2種類があります。
2.鋳鉄製蒸気ボイラは材質がもろく、急熱急冷するとボイラが破損する恐れがあるため、吹出しは必ずボイラを停止し、ある程度冷却した後に行います。
3.温水ボイラーの吹出しも蒸気ボイラーと同様に、酸化鉄、スラッジなどが底部に沈殿しています。
吹出しのタイミングも、同様にボイラー休止中に適宜行います。
4.吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を先に開いた後、漸開弁をゆっくりと開いて吹出しを行います。
5.水冷壁の吹出しは、水位が必要以上に低下させて、ボイラの破損することにつながりかねないため、運転中に行わずに休止してから行います。
以上のことから、選択肢2が誤っていることがわかります。
正答は「2」です。
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03
吹出しは、ボイラー水の不純物の濃度を下げたり、ボイラー底部にたまった軟質のスラッジを排出する目的で行われます。
2.誤っています。
鋳鉄製蒸気ボイラーの吹出しは、必ず休止中に行います。ボイラーの故障及び危険が伴うからです。
3.正解です。
給湯用又は閉回路で使用する温水ボイラーの吹出しは、酸化鉄、スラッジなどの沈殿を考慮し、ボイラー休止中に適宜行います。運転中は行ってはなりません。
4.正解です。
記載の通り、吹出し弁が直列に2個設けられている場合は、急開弁を先に開き、次に漸開弁を開いて吹出しを行います。
5.正解です。
水冷壁の吹出しは、運転中に行ってはなりません。
必ず休止中に行います。
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