二級ボイラー技士の過去問 平成27年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問23
この過去問の解説 (3件)
正解は 「加熱温度が低すぎると、バーナ管内でベーパロックを起こす。」 です。
重油は加熱すると粘度が低くなるため噴霧しやすくなります。
C重油は粘度が高いため80~105℃に加熱する必要があります。
加熱温度が高すぎるとベーパロックやいきづき燃焼が起こります。
加熱温度が低すぎるとすすが発生します。
バーナ管内でベーパロックを起こすのは加熱温度が高すぎる場合です。
設問は、油だきボイラにおける重油の加熱について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
加熱すると、重油の粘度は低下するため、粘度の高い重油については、噴霧に適した粘度にするため加熱します。
粘度が高いままだと、油滴が細かくならないため、燃焼状態が悪くなってしまいます。
C重油の加熱温度は、一般に80~105℃くらいです。
燃料の加熱温度が高すぎる状態でバーナに着火すると、いきづき燃焼となることがあります。
バーナの油管内で、ベーパロックを起こしやすくなるためです。
加熱温度が低すぎると、油滴が大きくて酸素と十分に接触できず、不完全燃焼となりやすいため、すすが発生します。
加熱温度が高すぎると、バーナの油管内で燃料がガス化して、ベーパロックを起こすことがあります。
以上の説明により、選択肢「加熱温度が低すぎると、バーナ管内でベーパロックを起こす。」が誤っていることがわかります。
正解は「加熱温度が低すぎると、バーナ管内でベーパロックを起こす。」です。
正解です。
粘度の高い重油は、噴霧に適した粘度にするため加熱します。粘度が高いと噴霧状態になりにくいからです。
正解です。
記載の通りです。C重油の加熱温度は一般に80~105℃です。覚えておきましょう。
正解です。
いきづき燃焼とは、炎の勢いが強かったり、消えそうになったりする状態のことです。
正解です。
加熱温度が低いと、不完全燃焼が発生するので、すすが生じやすくなります。
誤っています。
加熱温度が高すぎると、バーナ管内でベーパロックを起こします。
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