二級ボイラー技士の過去問
平成29年4月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問16
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年4月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問16 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラー水位が安全低水面以下に異常低下する原因となる事項として、誤っているものは次のうちどれか。
- 気水分離器が閉塞している。
- 不純物により水面計が閉塞している。
- 吹出し装置の閉止が不完全である。
- 蒸気を大量に消費した。
- 給水弁の操作を誤って閉止にした。
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この過去問の解説 (3件)
01
気水分離器が閉塞してもボイラーの水位が異常低下することはありません。
2 不純物により水面計が閉塞していると正しい水位を判断することができないため、安全低水面以下となる恐れがあります。
3 吹き出し装置の閉止が不完全だと、ボイラー水が排出されてしまうため、安全低水面以下となる恐れがあります。
4 蒸気を大量に消費すると、給水が追いつかず、安全低水面以下となる恐れがあります。
5 給水弁の操作を誤って閉止にした場合、ボイラーへ給水されないため、安全低水面以下となる恐れがあります。
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02
設問は、ボイラ水位が安全低水面以下に異常低下する原因となる事項について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.気水分離器が閉塞していると、蒸気の行き場がなくなって蒸気圧が上昇するため、最後には安全弁が作動します。
安全弁が作動しても、給水が連続して行われるため、水位が安全低水面以下になることはありません。
2.不純物により水面計が閉塞していると、現状水位が見えず、水位の制御ができなくなるため、水位が安全低水面以下になる可能性があります。
3.吹出し装置の閉止が不完全であると、蒸気の発生を伴わずに水位が低下していくため、水位が安全低水面以下になる可能性があります。
4.蒸気を大量に消費したときは、ボイラ水も大量消費することになり、水位が一気に低下します。
場合によっては、水位が安全低水面以下になる可能性があります。
5.給水弁の操作を誤って閉止すると、給水が行われなくなるため、水位が安全低水面以下になる可能性あります。
以上の説明により、選択肢1が誤っていることがわかります。
正答は「1」です。
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03
気水分離器が閉塞していても、異常低下する原因にはなりません。気水分離器は、蒸気と水に分離する装置です。
2.正解です。
不純物により水面計が閉塞していると異常低下する原因になります。水面計としての機能が働かないからです。
3.正解です。
吹出し装置の閉止が不完全であると異常低下する原因になります。水漏れが発生します。
4.正解です。
蒸気を大量に消費したら異常低下する原因になります。蒸気が大量に消費された分、その分の水が蒸発したからです。
5.正解です。
記載の通り、給水弁の操作を誤って閉止にしたら異常低下する原因になります。
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