二級ボイラー技士の過去問
平成29年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問25
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラー用固体燃料と比較したボイラー用気体燃料の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。
- 成分中の炭素に対する水素の比率が低い。
- メタンなどの炭化水素が主成分で、種類によっては、水素、一酸化炭素などを含有する。
- 発生する熱量が同じ場合、C O2の発生量が少ない。
- 燃料中の硫黄分や灰分が少なく、伝熱面や火炉壁を汚染することがほとんどない。
- 漏えいすると、可燃性混合気を作りやすく爆発の危険がある。
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この過去問の解説 (3件)
01
気体燃料は主に炭化水素が用いられるため炭素に対する水素は多くなります。
2 メタンなどの炭化水素が主成分で、種類によっては、水素、一酸化炭素などを含有します。
3 発生する熱量が同じ場合、C O2の発生量が少ないです。炭素の割合が低いためです。
4 燃料中の硫黄分や灰分が少なく、伝熱面や火炉壁を汚染することがほとんどないです。
5 漏えいすると、可燃性混合気を作りやすく爆発の危険があります。
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02
成分中の炭素に対する水素の比率が高いです。気体燃料は、一般に、CとHで構成されています。(例えば、メタン:CH4、プロパン:C3H8)
2.正解です。
メタンなどの炭化水素が主成分で、種類によっては、水素、一酸化炭素などを含有します。
3.正解です。
発生する熱量が同じ場合、C O2の発生量が少ないです。気体燃料は、クリーンな燃料になります。
4.正解です。
記載の通り、燃料中の硫黄分や灰分が少なく、伝熱面や火炉壁を汚染することがほとんどないです。
5.正解です。
漏えいすると、可燃性混合気を作りやすく爆発の危険があります。燃料の中で、一番気体燃料が爆発の恐れがあります。
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03
設問は、ボイラ用固体燃料と比較した、ボイラ用気体燃料の特徴について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.気体燃料は固体燃料と比べて、成分中の炭素に対する水素の比率が高いです。
例えばメタンであれば、炭素原子1つに水素原子が4つ(CH4)付いています。
2.気体燃料は、メタンなどの炭化水素が主成分で、種類によっては、水素、一酸化炭素などを含有します。
3.気体燃料は固体燃料に比べて、発生する熱量が同じ場合、CO2の発生量が少ないです。
固体燃料に比べて、気体燃料は炭素の割合が少ないからです。
4.気体燃料は固体燃料に比べて、燃料中の硫黄分や灰分が少なく、そのため、伝熱面や火炉壁を汚染することがほとんどありません。
5.気体燃料は固体燃料に比べて、空気と混合しやすいため、漏えいすると、可燃性混合気を作りやすく爆発の危険があります。
そのため、保管や使用には十分注意が必要です。
以上の説明により、選択肢1が誤っていることがわかります。
正答は「1」です。
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