二級ボイラー技士の過去問
平成29年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問26
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問題
二級ボイラー技士試験 平成29年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問26 (訂正依頼・報告はこちら)
重油燃焼によるボイラー及び附属設備の低温腐食の抑制措置として、誤っているものは次のうちどれか。
- 硫黄分の少ない重油を選択する。
- 燃焼ガス中の酸素濃度を上げる。
- 給水温度を上昇させて、エコノマイザの伝熱面の温度を高く保つ。
- 蒸気式空気予熱器を用いて、ガス式空気予熱器の伝熱面の温度が低くなり過ぎないようにする。
- 重油に添加剤を加え、燃焼ガスの露点を下げる。
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この過去問の解説 (3件)
01
低温腐食は硫黄と酸素が結びつくことで起こるため、酸素の濃度を下げます。
1 硫黄分の少ない重油を選択します。
3 給水温度を上昇させて、エコノマイザの伝熱面の温度を高く保ちます。
4 蒸気式空気予熱器を用いて、ガス式空気予熱器の伝熱面の温度が低くなり過ぎないようにします。
5 重油に添加剤を加え、燃焼ガスの露点を下げます。
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02
設問は、重油燃焼によるボイラー及び附属設備の低温腐食の抑制措置について問われています。
低温腐食とは、燃焼ガス中に含まれる硫黄分が酸素と結合してSOxが硫酸となり、露点以下になり液体となることで腐食を起こす現象です。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.硫黄分の少ない重油を選択すると、SOxの発生量が少なくなり、低温腐食を抑制します。
2.燃焼ガス中の酸素濃度を下げることによって、硫黄分と酸素が結合する機会を少なくするため、低温腐食を抑制します。
3.給水温度を上昇させて、エコノマイザの伝熱面の温度を高く保つと、生成した硫酸が液体となることを防ぐため、低温腐食を抑制します。
4.蒸気式空気予熱器を用いて、ガス式空気予熱器の伝熱面の温度が低くなり過ぎないようにすると、生成した硫酸が液体となることを防ぐため、低温腐食を抑制します。
5.重油に添加剤を加え、燃焼ガスの露点を下げると、生成した硫酸が液体となることを防ぐため、低温腐食を抑制します。
以上の説明により、選択肢2が誤っていることがわかります。
正答は「2」です。
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03
硫黄分の少ない重油を選択します。基本的なので、覚えておきましょう。
2.誤っています。
燃焼ガス中の酸素濃度を下げます。硫黄成分は酸素と結合し、SOxを生成します。
3.正解です。
記載の通りです。給水温度を上昇させて、エコノマイザの伝熱面の温度を高く保ちます。
4.正解です。
蒸気式空気予熱器を用いて、ガス式空気予熱器の伝熱面の温度が低くなり過ぎないようにします。
5.正解です。
重油に添加剤を加え、燃焼ガスの露点を下げます。
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