二級ボイラー技士の過去問
平成29年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問9

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問題

二級ボイラー技士試験 平成29年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問9 (訂正依頼・報告はこちら)

温水ボイラー及び蒸気ボイラーの附属品について、誤っているものは次のうちどれか。
  • 水高計は、温水ボイラーの圧力を測る計器であり、蒸気ボイラーの圧力計に相当する。
  • 温水ボイラーの温度計は、ボイラー水が最高温度となる所で、見やすい位置に取り付ける。
  • 温水ボイラーの逃がし管は、ボイラー水の膨張分を逃がすためのもので、高所に設けた開放形膨張夕ンクに直結させる。
  • 温水ボイラーの逃がし弁は、水の圧力が設定した圧力を超えると、水の膨張により弁体を押し上げ水を逃がすものである。
  • 給湯用温水ボイラーの真空給水ポンプは、受水槽内を真空にして、返り管内の凝縮水を受水槽に吸引するとともに、ボイラーに給水するために用いられる。

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この過去問の解説 (3件)

01

1.正解です。
水高計とは、水のレベルを計るゲージではなく、一つのゲージで、
圧力と温度を計測する事ができるゲージです。温水ボイラーへ設置されます。

2.正解です。
単独で温度計のみを設置される事もありますが、温水ボイラーでは、
水高計を設置する事が多いです。設置場所は、温度が一番高くなる胴上部、
温水取り出し付近になります。

3.正解です。
逃がし管とは、膨張した温水を胴の外に逃がし、胴の破裂を防ぐ為の安全機構です。
蒸気ボイラーの安全弁に相当します。胴から出た逃がし管は、
膨張タンクへ接続され、膨張した温水を逃がします。逃がし管は、常に閉塞させてはいけませんので、途中にバルブを設けてはいけませんし、
配管に保温をして凍結させないようにも、しなければなりません。

4.正解です。
逃がし弁も、蒸気ボイラーの安全弁に相当するものです。膨張タンクが密閉型の場合や、
逃がし管を設けない場合に設置されます。120℃以下の温水ボイラーに設置されます。

5.誤りです。
真空給水ポンプは、温水ボイラーに使用されません。温水ボイラーの温水循環には、
温水循環ポンプが使用されます。真空給水ポンプは、蒸気暖房等の復水(凝縮水)の回収、
及び、復水(凝縮水)のボイラー給水等に使用されます。

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02

1.正解です。
水高計は温水ボイラーの圧力を測る計器であり、蒸気ボイラーの圧力計に相当します。

2.正解です。
ボイラー水には水高計と温度計を組み合わせた、組合せ温度水高計が用いられます。

3,4.正解です。
膨張タンクには開放形と密閉形の2つがあり、開放形には逃がし管、密閉形には逃がし弁を設けます。

5.誤っています。
真空給水ポンプは、蒸気暖房装置に用いられます。

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03

正答は「5」です。

設問は、温水ボイラ及び蒸気ボイラの附属品について問われています。

以下に、選択肢ごとに説明します。

 1.水高計は、温水ボイラの圧力を測る計器であり、蒸気ボイラの圧力計に相当します。
   以前は、圧力の単位としてmmH2O(水柱)という単位が使われていました。

 2.温水ボイラの温度計は、ボイラ水が最高温度となる所で、見やすい位置に取り付けます。

 3.温水ボイラの逃がし管は、ボイラ水の膨張分を逃がすためのもので、高所に設けられた開放形膨張夕ンクに直結させて、内部の圧力を逃がします。

 4.温水ボイラの逃がし弁は、水の圧力が設定した圧力を超えると、水の膨張により逃がし弁の弁体を押し上げて、密閉型膨張タンクへ水を逃がすものです。

 5.蒸気ボイラの真空給水ポンプは、受水槽内を真空にして、返り管内の凝縮水を受水槽に吸引するとともに、ボイラに給水するために用いられます。
   給湯用温水ボイラは復水を利用しないため、真空給水ポンプは用いられません。

以上の説明により、選択肢5が誤っていることがわかります。

正答は「5」です。

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