二級ボイラー技士の過去問
平成30年10月公表
ボイラーの取扱いに関する知識 問20
このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。
問題
二級ボイラー技士試験 平成30年10月公表 ボイラーの取扱いに関する知識 問20 (訂正依頼・報告はこちら)
単純軟化法によるボイラー補給水の軟化装置について、正しいものは次のうちどれか。
- 水中の鉄のイオン化を減少させる装置である。
- 強酸性陽イオン交換樹脂により、水中の硬度成分を樹脂のナトリウムと置換させる装置である。
- 半透膜により、純水を作るための装置である。
- 真空脱気により、水中の二酸化炭素を取り除く装置である。
- 高分子気体透過膜により、水中の酸素を取り除く装置である。
正解!素晴らしいです
残念...
この過去問の解説 (3件)
01
鉄イオンが減少するのではなく、カルシウムイオン、マグネシウムイオンが減少します。
2.正解です。
単純軟化装置は、強酸性陽イオン交換樹脂により水中の硬度成分であるカルシウムイオンとマグネシウムイオンを吸着させ、樹脂のナトリウムイオンと置換させる装置です。また、樹脂の交換能力が下がると、ナトリウムイオンを補給するために食塩水が用いられます。
3.誤っています。
半透膜により、純水を作るための装置は膜処理法です。
4.誤っています。
真空脱気により、水中の二酸化炭素を取り除く装置は物理的脱気法の中の真空脱気法になります。また、二酸化炭素だけではなく、酸素も取り除くことが出来ます。
5.誤っています。
高分子気体透過膜により、水中の酸素を取り除く装置は物理的脱気法の中の膜脱気法になります。
参考になった数40
この解説の修正を提案する
02
2が単純軟化法の説明です。
3は膜処理法の説明です。
4は真空脱気法の説明です。
5は膜脱気法の説明です。
参考になった数16
この解説の修正を提案する
03
設問は、単純軟化法によるボイラ補給水の軟化装置について問われています。
以下に、説明します。
水中にはカルシウムイオンやマグネシウムイオンという硬度成分が含まれています。
これらはボイラ内で不溶性のスケールとなり、ボイラの運転を阻害する原因になりえます。
そのため、強酸性陽イオン交換樹脂が充填された塔に水を通水することによって、水中の硬度成分と樹脂中のナトリウムとを置換させて硬度成分を除去する装置が、単純軟化装置です。
なお、樹脂が硬度成分を除去する容量には限界がある(破過点といいます)ため、その都度濃塩化ナトリウム水溶液(食塩水)を通液させて再生させます。
以上の説明により、選択肢2が正しいことがわかります。
正答は「2」です。
参考になった数11
この解説の修正を提案する
前の問題(問19)へ
平成30年10月公表問題一覧
次の問題(問21)へ