二級ボイラー技士の過去問
令和元年10月公表
ボイラーの構造に関する知識 問6
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問題
二級ボイラー技士試験 令和元年10月公表 ボイラーの構造に関する知識 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの水面測定装置について、誤っているものは次のうちどれか。
- 貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、原則として、2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける。
- ガラス水面計は、可視範囲の最下部がボイラーの安全低水面と同じ高さになるように取り付ける。
- 丸形ガラス水面計は、主として最高使用圧力1MPa以下の丸ボイラーなどに用いられる。
- 平形反射式水面計は、裏側から電灯の光を通すことにより、水面を見分けるものである。
- 二色水面計は、光線の屈折率の差を利用したもので、蒸気部は赤色に、水部は緑色に見える。
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この過去問の解説 (3件)
01
設問はボイラの水面測定装置について問うてます。
水面測定装置の規格については、ボイラー構造規格第69条に定められています。
同条第1項に「貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには、ボイラー本体又は水柱管に、ガラス水面計を2個以上取り付けなければならない。」と記載されています。
同条第2項には「ガラス水面計は、そのガラス管の最下部が蒸気ボイラーの安全低水面を指示する位置に取り付けなければならない。」と記載されています。
2個のガラス水面計が違う水位を指していたり、水面が視認されない場合は異常だということがひと目でわかるようになっています。
ガラス水面計の種類として、丸ガラス水面計、反射式水面計、透視式水面計、二色式水面計があります。
丸ガラス水面計は構造が単純なため安価ですが、耐圧能力が低いため、最高使用圧力が1MPa以下のボイラに使用されます。
反射式水面計は、水面計のガラスの構造により気相部が透明に反射し、水相が黒く見えるようになっています。
透視式水面計は、水面計の表裏に透明なガラスを使用しており、裏側から光を透過させて水面を視認することができます。
二色式水面計は、水面計のガラスに赤色塗装したプリズムを利用したガラスをはめ込み、気相と液相の屈折率の差を利用して気相部が赤色、液相部が青色または緑色で表示され、視認性が良好です。
以上の説明により、選択肢4は反射式水面計ではなく透視式水面計の説明であり、誤っていることがわかります。
正答は「4」です。
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02
記載のとおりです。2個の水面計に差異があれば、取り換えましょう。
2.正解です。
水面計とは、ボイラー内部の水量を計測するものですから、記載の通りの位置になります。
3.正解です。
記載の通りになります。覚えておきましょう。
4.誤っています。
平形反射式水面計は光の通過と反射で監視するので、裏側から電灯の光を通すことはありません。
5.正解です。
色の問題は出題されやすいので、覚えておきましょう。
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03
正解は「4」です。
水面測定装置(水面計)に関する問題です。
水面計の取付については,「ボイラー構造規格 第四章 附属品」で定められています。
《第69条 ガラス水面計》
(1)蒸気ボイラー(貫流ボイラーを除く)には,本体又は水柱管にガラス水面計を2個以上取り付けなければならない。ただし,次の各号に掲げる蒸気ボイラーにあっては,そのうちの1個をガラス水面計でない水面測定装置とすることができる。
①胴の内径が750mm以下の蒸気ボイラー
②遠隔指示水面測定装置を2個取り付けた蒸気ボイラー
(2)ガラス水面計は,そのガラス管の最下部が蒸気ボイラーの使用中維持しなければならない最低の水面(「安全低水面」)を指示する位置に取り付けなければならない。
(3)蒸気ボイラー用水面計のガラスは,日本産業規格 B 8211(ボイラー水面計ガラス)に適合したもの又はこれと同等以上の機械的性質を有するものでなければならない。
(4)ガラス水面計は,随時,掃除及び点検を行うことができる構造としなければならない。
1.正しいです。
上記,69条(1)の通り,貫流ボイラーを除く蒸気ボイラーには,原則として2個以上のガラス水面計を見やすい位置に取り付ける必要があります。
2.正しいです。
上記,69条(2)の通り,ガラス水面計の可視範囲最下部が安全低水面を指示する位置に取り付ける必要があります。
3.正しいです。
丸形ガラス水面計は低圧(1.0Mpa等)で使用されています。
4.誤りです。(誤:平形反射式➡正:平形・円形透視式)
平形反射式水面計は,光の通過と反射をを利用し,水面を測定する装置です。
記述の内容は,透視式水面計に関するものです。
5.正しいです。
二色水面計は,蒸気(気体)と飽和水(液体)の屈折率の違いを利用し,液面を計測します。
「飽和水 = みず ➡ みどり色」とすると覚えやすいです。
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