二級ボイラー技士の過去問
令和元年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問25
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問題
二級ボイラー技士試験 令和元年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問25 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの油バーナについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 圧力噴霧式バーナは、油に高圧力を加え、これをノズルチップから炉内に噴出させて微粒化するものである。
- プランジャ式圧力噴霧バーナは、単純な圧力噴霧式バーナに比べ、ターンダウン比が狭い。
- 高圧蒸気噴霧式バーナは、比較的高圧の蒸気を霧化媒体として油を微粒化するもので、ターンダウン比が広い。
- 回転式バーナは、回転軸に取り付けられたカップの内面で油膜を形成し、遠心力により油を微粒化するものである。
- ガンタイプバーナは、ファンと圧力噴霧式バーナを組み合わせたもので、燃焼量の調節範囲が狭い。
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この過去問の解説 (3件)
01
設問は、ボイラーの油バーナについて問われています。
ボイラで使用されるバーナの主な種類は以下のとおりです。
①圧力噴霧式〜油に圧力を加えて、これをノズルチップから炉内に噴出させて微粒化します。
方式には、非戻り油式、戻り油式、プランジャ式があり、調整範囲であるターンダウン比は非戻り油式<戻り油式<プランジャ式の順に大きくなります。
②気流式〜燃料を圧縮空気または蒸気とともに噴霧します。
気流の圧力により、高圧式と低圧式に分類されます。
高圧式の圧力範囲は196-980kPaで高粘度の低品質燃料の使用が可能です。
また、圧力の範囲が広く、ターンダウン比も大きいです。
低圧式の圧力範囲は3.9-19.6kPaです。
③回転式〜燃料を回転体に沿って流しその遠心力で拡散させる方式です。
遠心力により油を微粒化させます。
④ガンタイプバーナ〜ガンタイプバーナは、ファンと圧力噴霧式バーナを組み合わせたものです。
元々が圧力噴霧式ですので、ターンダウン比は小さいです。
以上の説明により、選択肢「プランジャ式圧力噴霧バーナは、単純な圧力噴霧式バーナに比べ、ターンダウン比が狭い。」が誤っていることがわかります。
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02
誤っているものは「プランジャ式圧力噴霧バーナは、単純な圧力噴霧式バーナに比べ、ターンダウン比が狭い。」です。
正しいです。
微粒化することにより、完全燃焼が可能になります。
誤っています。
プランジャ式圧力噴霧バーナの方がターンダウン比が広くなります。
正しいです。
記載の通りなので、覚えておきましょう。
正しいです。
回転式バーナは、遠心力により油を微粒化します。
正しいです。
ガンタイプバーナは小容量のボイラーに用いられます。
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03
油バーナに関する問題です。
正しいです。
圧力噴霧式バーナは噴燃ポンプ等を用いて燃料油に高圧力を加え,ノズル先端に取り付けられたチップを通すことで霧化させ燃焼させるものです。霧化すると空気と触れる面積が増えるため,燃焼効率が増加します。
誤りです。(誤:ターンダウン比が狭い➡正:ターンダウン比が広い)
プランジャ式圧力噴霧バーナはポンプの出力調節により燃焼範囲を調節できターンダウン比が広くなります。
ターンダウン比とは,バーナ1本あたりで調節できる燃焼範囲の事です。
正しいです。
高圧蒸気噴霧式バーナは蒸気の圧力を利用して油を霧化させ燃焼させるものです。蒸気が無いと燃焼できない欠点があります。少量の油でも霧化できるため,ターンダウン比が大きくなります。
正しいです。
回転式バーナーは,回転による遠心力で油膜を霧化させて燃焼するものです。構造が単純になります。
正しいです。
ガンタイプバーナは,ファンと圧力噴霧式バーナを組み合わせたもので,燃焼量の調節範囲はファンに制限されるため,狭くなります。
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