二級ボイラー技士の過去問
令和元年10月公表
関係法令 問40
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問題
二級ボイラー技士試験 令和元年10月公表 関係法令 問40 (訂正依頼・報告はこちら)
貫流ボイラー(小型ボイラーを除く。)の附属品について、AからDまでの記述のうち、法令に定められているものを全て挙げた組合せは、次のうちどれか。
A 過熱器には、ドレン抜きを備えなければならない。
B 給水装置の給水管には、給水弁及び逆止め弁を取り付けなければならない。
C 起動時にボイラー水が不足している場合及び運転時にボイラー水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければならない。
D 吹出し管は、設けなくてもよい。
A 過熱器には、ドレン抜きを備えなければならない。
B 給水装置の給水管には、給水弁及び逆止め弁を取り付けなければならない。
C 起動時にボイラー水が不足している場合及び運転時にボイラー水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければならない。
D 吹出し管は、設けなくてもよい。
- A, B
- A, B, C
- A, C, D
- B, C, D
- C, D
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この過去問の解説 (3件)
01
A.過熱器にはドレン抜きを備えなければなりません。
B.逆止め弁は必要ありません。給水弁のみでOKです。
C.特に貫流ボイラーは大容量のボイラーに使用されるので、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければなりません。
D.吹出し管は、設けなくてもよいです。
よって、3.が正解です。
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02
設問は、貫流ボイラ(小型ボイラを除く。)の附属品のうち、法令で定められている要件について問われています。
以下に、附属品の要件ごとに説明します。
A ボイラー構造規格第77条第3項に「過熱器には、ドレン抜きを備えなければならない。」
と、記載されています。これは、貫流ボイラではない蒸気ボイラであれば同様です。
B ボイラー構造規格第75条ただし書きに「貫流ボイラー及び最高使用圧力0.1MPa未満の蒸気ボイラーにあっては、給水弁のみとすることができる。」
と、記載されています。
C ボイラー構造規格第84条第3項に「貫流ボイラーには、当該ボイラーごとに、起動時にボイラー水が不足している場合及び運転時にボイラー水が不足した場合に、自動的に燃料の供給を遮断する装置又はこれに代わる安全装置を設けなければならない。」
と、記載されています。
D ボイラー構造規格第78条第1項に「蒸気ボイラー(貫流ボイラーを除く。)には、スケールその他の沈殿物を排出することができる吹出し管であって吹出し弁又は吹出しコックを取り付けたものを備えなければならない。」
と、記載されているため、貫流ボイラには吹出し管を設置しなくても問題ありません。
以上により、A、C、Dが法令に定められた記載をされていますので、選択肢3が正しいことがわかります。
正答は「3」です。
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03
正解は3です。
A.正しいです。
過熱器にはドレン抜きを備えなければなりません。
B.誤りです。
貫流ボイラーでは給水弁だけで大丈夫です。
貫流ボイラーにあってはドラムや胴などに水をためることがないので、逆流する水がありません。逆止め弁は必要ありません。
C.正しいです。
貫流ボイラー以外のボイラーには「低水位燃料遮断装置」をつけます。
貫流ボイラーには「水位」などありませんから、呼び名が変わりますが、ボイラー水不足の際に同様の働きをする安全装置を設けます。
D.正しいです。
貫流ボイラーでは、供給したボイラー水がほぼ蒸気に変わってしまうため、スラッジが底にたまることがなく、吹出し管は必要ありません。
その代わり、水管理をより厳しく行う必要があります。
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