二級ボイラー技士の過去問
令和元年10月公表
関係法令 問39
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問題
二級ボイラー技士試験 令和元年10月公表 関係法令 問39 (訂正依頼・報告はこちら)
鋼製ボイラー(小型ボイラーを除く。)の安全弁について、法令上、誤っているものは次のうちどれか。
- 伝熱面積が100 m2以下の蒸気ボイラーには、安全弁を1個備えなければならない。
- 貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーの安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。
- 貫流ボイラーに備える安全弁については、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量のものを過熱器の出口付近に取り付けることができる。
- 過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。
- 水の温度が 120°Cを超える温水ボイラーには、安全弁を備えなければならない。
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この過去問の解説 (3件)
01
伝熱面積が100 ㎡以下ではなく、50 ㎡以下になります。気を付けましょう。
2.正しいです。
記載の通りです。
3.正しいです。
貫流ボイラーに備える安全弁は、過熱器の出口付近に取り付けます。
4.正しいです。
3.と同様です。
5.正しいです。
記載の通り、水の温度が 120°Cを超える温水ボイラーには安全弁を備えなければなりません。
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02
設問は、鋼製ボイラ(小型ボイラを除く。)の安全弁について問われています。
以下に、選択肢ごとに説明します。
1.ボイラー構造規格第62条第1項に「蒸気ボイラーには、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる安全弁を2個以上備えなければならない。ただし、伝熱面積50㎡以下の蒸気ボイラーにあっては、安全弁を1個とすることができる。」
と、記載されていますので、伝熱面積100㎡以下の上記ボイラは、安全弁を2個備える必要があります。
2.ボイラー構造規格第62条第2項に「安全弁は、ボイラー本体の容易に検査できる位置に直接取り付け、かつ、弁軸を鉛直にしなければならない。」
と、記載されています。
また、貫流ボイラについては、同規格第63条第2項に「第62条第2項の規定にかかわらず、当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を過熱器の出口付近に取り付けることができる。」
とありますので、貫流ボイラにおいては、同規格第62条第2項の規定は適用されません。
3.2.でも説明しましたが、ボイラー構造規格第63条第2項に「当該ボイラーの最大蒸発量以上の吹出し量の安全弁を過熱器の出口付近に取り付けることができる。」
と、記載されています。
4.ボイラー構造規格第63条第1項に「過熱器には、過熱器の出口付近に過熱器の温度を設計温度以下に保持することができる安全弁を備えなければならない。」
と、記載されています。
5.ボイラー構造規格第65条第1項に「水の温度が120℃以下の温水ボイラーには、圧力が最高使用圧力に達すると直ちに作用し、かつ、内部の圧力を最高使用圧力以下に保持することができる逃がし弁を備えなければならない。」(抜粋)
と、記載されています。
以上の説明により、選択肢1が誤っていることがわかります。
正答は「1」です。
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03
正解は、1です。
1.誤りです。
原則としては、蒸気ボイラー本体に、安全弁は2個以上つけなければなりません。
伝熱面積が50m2以下は1個で大丈夫です。
2.正しいです。
貫流ボイラーでは、ドラムや胴などの「ボイラー本体」というべきものがないので、ここでは除かれています。その代わり、貫流ボイラーでは、過熱器の出口付近に安全弁を取付けます。
3.正しいです。
貫流ボイラーの場合、ボイラー本体の安全弁がない代わりに、過熱器の安全弁は十分な量(最大蒸発量以上の吹出し量)を吹き出せるものである必要があります。
4.正しいです。
貫流ボイラー以外の蒸気ボイラーでは、安全弁をボイラー本体に2個以上つけた上に、さらに過熱器の安全弁をつける必要があることになります。
5.正しいです。
ボイラー内(加圧下)でも、水の温度が120℃を超えると蒸気になりますから、蒸気には安全弁が必要です。
水(温水)であれば、逃がし管で屋上等にある膨張タンクに送ることで圧力を逃します。
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