二級ボイラー技士の過去問
令和3年10月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問30
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問題
二級ボイラー技士試験 令和3年10月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問30 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラーの通風に関して、適切でないものは次のうちどれか。
- 炉及び煙道を通して起こる空気及び燃焼ガスの流れを、通風という。
- 煙突によって生じる自然通風力は、煙突内のガス温度が高いほど強くなる。
- 押込通風は、燃焼用空気をファンを用いて大気圧より高い圧力の炉内に押し込むものである。
- 誘引通風は、燃焼ガス中に、すす、ダスト及び腐食性物質を含むことが多く、かつ、燃焼ガスが高温のためファンの腐食や摩耗が起こりやすい。
- 平衡通風は、押込ファンと誘引ファンを併用したもので、炉内圧を大気圧よりわずかに高く調節する。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は、 5 です。
1.正しい記述です。
通風には、煙突により発生する『自然通風』とファンを使用して発生させる『人口通風』があります。
2.正しい記述です。
煙突による通風力は、排ガス温度が高いほど、又、煙突の高さが高いほど、強くなります。
3.正しい記述です。
押し込み通風は、燃焼用空気を炉内にファンで空気を押し込む方式で、炉内は、大気圧よりプラス圧になります。
利点は、動力が比較的小さい事ですが、炉内がプラス圧になるので炉外への火炎や熱の吹き出し等に注意が必要です。
4.正しい記述です。
誘引通風は、煙突の直前に設置され、ファンで全系統の体積の大きい空気を吸引します。その為、ファンが大型化して、大きい動力が必要となります。燃焼ガスも吸い込むので、当然腐食も発生しやすくなります。
利点としては、炉内が大気圧より負圧になりますので、熱や火炎の吹き出しは無く、安全性は高まります。
5.誤った記述です。
平衡通風は、押込ファンと誘引ファンを併用したもので、炉内圧を大気圧よりわずかに低く調節します。ファンを2つ設置しますが、所要動力は、誘引通風に比べ小さくなります。
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02
正解は,5です。
通風に関する問題です。
1.正しいです。
通風とは,炉及び煙道を通して起こる空気及び燃焼ガスの流れの事を言います。
2.正しいです。
ガス温度が高いほどガスの体積が膨張し炉内圧力が高くなることで,気圧の低い箇所へ流れやすくなり,自然通風力は強くなります。
3.正しいです。
押込通風は燃焼に必要な空気を大気より吸引し,大気圧より上昇させ炉内に押し込むものです。
4.正しいです。
誘引通風は,ダストおよび腐食性物質も多く含む高温の燃焼ガスを吸込みますので,ファンの腐食や摩耗が起こりやすくなります。
5.誤りです。
一般的なボイラーは平衡通風方式を採用しています。炉内の圧力は大気圧よりわずかに低く調整する事で,上記4項で記載した,処理前の有害物質を含む高温ガスの流出を防止しています。
なお,高温の燃焼ガスは空気予熱器で熱交換され,ダストは電気集塵機,NOx・SOxはそれぞれ脱硝・脱硫装置で取り除かれ,規定の基準値以下となり排出されます。
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03
正解は、5です。
1.正しいです。
通風の説明です。
2.正しいです。
自然通風力は、ガス温度が高いほど大きくなります。また、煙突の高さが高いほど大きくなります。
3.正しいです。
押込通風は、ファンにより圧力をかけて空気を押し込みますので、炉内は大気圧より高くなります。
反対に、誘引通風では吸い出しますので炉内圧は大気圧より低く(負圧に)なります
4.正しいです。
誘引通風で吸い出す燃焼ガスは、高温ですすやダストを含むため、ファンの腐食や摩耗が起こりやすいです。大型のファンが必要で、所要動力も大きくなります。
5.誤りです。
平衡通風では、炉内圧を大気圧よりわずかに低く設定します。
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