二級ボイラー技士の過去問
令和5年4月公表
ボイラーの構造に関する知識 問5
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問題
二級ボイラー技士試験 令和5年4月公表 ボイラーの構造に関する知識 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラー各部の構造及び強さについて、誤っているものは次のうちどれか。
- 皿形鏡板は、球面殻、環状殻及び円筒殻から成っている。
- 胴と鏡板の厚さが同じ場合、圧力によって生じる応力について、胴の周継手は長手継手より2倍強い。
- 皿形鏡板に生じる応力は、すみの丸みの部分において最も大きい。この応力は、すみの丸みの半径が大きいほど大きくなる。
- 平鏡板の大径のものや高い圧力を受けるものは、内部の圧力によって生じる曲げ応力に対して、強度を確保するためステーによって補強する。
- 管板には、煙管のころ広げに要する厚さを確保するため、一般に平管板が用いられる。
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この過去問の解説 (3件)
01
ボイラーの構造についての問題です。
正しいです。
記述の通り、皿形鏡板は球面殻、環状殻、円筒殻から成り立っています。
正しいです。
圧力についての応力を銅の継手方向で比べると、周継手の方が長手継手より強くなります。
誤りです。
皿形鏡版に生じる応力は、すみの丸みの部分において最も大きく、それはすみの丸みの半径が小さくなる程、大きくなります。
正しいです。
圧力に応じて強度を確保するためにステーを設けます。
正しいです。
記述の通り、管板の煙管のころ広げに要する厚さを確保するためには、平管板が用いられます。
構造に関する問題は少なくない為、各箇所の役割などを把握しておきましょう。
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02
この問題では、ボイラーの構造部分ごとの強度と応力に関する理解が求められています。
特に、皿形鏡板、胴と鏡板の継手、平鏡板、管板などのボイラー部品の設計原理と、それに伴う応力の分布や強度の問題に焦点を当てています。
それでは、各選択肢の解説を見ていきましょう。
「この文章は正しいです」
皿形鏡板は球面殻、環状殻、円筒殻から構成されており、これにより適切な強度と応力分布が実現されます。
「この文章は正しいです」
胴と鏡板の厚さが同じ場合、胴の周継手は長手継手よりも強度が高いとされています。
これは、周継手が圧力による応力をより効果的に分散させることができるためです。
「この文章は誤りです」
皿形鏡板に生じる応力は、すみの丸みの部分で最も大きくなりますが、この応力は丸みの半径が大きいほど小さくなるのが一般的です。
半径が大きいほど応力集中が減少するためです。
「この文章は正しいです」
大径の平鏡板や高圧力に耐えるためには、内部圧力による曲げ応力に対する強度が必要です。
これを確保するためにステーによる補強が行われます。
「この文章は正しいです」
管板には煙管のころ広げに必要な厚さを確保するために、一般に平管板が用いられます。
これにより、管板と煙管との接続部分の強度が確保されます。
ボイラーの各部分の構造と応力分布の理解が重要です。
特に、皿形鏡板の応力分布とその形状に関する知識が、正答を導く鍵となります。
ボイラー部品の設計における強度と安全性の確保が、この問題の解答における中心的なテーマです。
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03
この問題は、ボイラーの各部の構造とそれに伴う強度に関する理解を問います。
ボイラーの設計には、安全性を確保しつつ、効率的に動作させるためのさまざまな工夫が施されています。
その中で、皿形鏡板、胴と鏡板の接続、平鏡板の補強、管板の構造など、特定の部分に注目した問題です。
正しい
解説:皿形鏡板の構造は、これら三つの部分から成り、それぞれが異なる応力に対応しています。
正しい
解説:胴の周継手は長手継手に比べて応力に対する耐性が高いとされていますが、この比率は理論的な背景に基づく一般的な指標です。
誤り
解説:実際には、すみの丸みの半径が大きいほど応力集中が減少し、応力は小さくなります。
正しい
解説:大きな平鏡板や高圧に耐えるためには、ステーによる補強が必要です。
これにより、板のたわみや破損を防ぎます。
正しい
解説:管板は煙管を支持し、煙管との間に適切な密閉を保つために、適切な厚さが必要です。
平管板はこの要件を満たすために一般的に使用されます。
この問題を解くためには、ボイラーの構造部品ごとの特性と、それらがどのように応力に対応しているかを理解する必要があります。
特に、皿形鏡板の応力分布や平鏡板の補強方法など、具体的な構造的特徴とその目的を正確に把握することが重要です。
ボイラー設計の基本原理を踏まえ、各部位の機能とそれに伴う応力の特性を把握することが、この種の問題を解く鍵となります。
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