二級ボイラー技士の過去問
令和5年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問6
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問題
二級ボイラー技士試験 令和5年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
ボイラー用固体燃料と比べた場合のボイラー用気体燃料の特徴として、誤っているものは次のうちどれか。
- 成分中の炭素に対する水素の比率が低い。
- 発生する熱量が同じ場合、CO2の発生量が少ない。
- 燃料中の硫黄分や灰分が少なく、公害防止上有利で、また、伝熱面や火炉壁を汚染することがほとんどない。
- 燃料費は割高である。
- 漏えいすると、可燃性混合気を作りやすく、爆発の危険性が高い。
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この過去問の解説 (3件)
01
気体燃料に関する問題です。
誤っています。
気体燃料の方が固体燃料に比べ成分中の炭素に対する水素の比率は高いです。
正しいです。
気体燃料の方が固体燃料に比べ、CO₂の発生量は少なくすみます。
正しいです。
気体燃料は、硫黄、灰分の含有が少ないです。
よって伝熱面や火炉壁を汚すことはほとんどありません。
正しいです。
気体燃料は固体燃料に比べ、発熱量や灰分などの面から効率の良い燃料だといえます。
よって燃料費も固体燃料より割高になります。
正しいです。
漏えいした気体燃料は空気とよく混合する為、爆発の危険性を招きます。
燃料に関する事項はよく出題されます。
各燃料の特徴などをしっかりと把握しておきましょう。
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02
この問題では、ボイラー用気体燃料と固体燃料の特徴を比較して、気体燃料の特徴について正しく理解することが求められています。特に、成分の比率、環境への影響、燃料費、安全性などが重要なポイントです。
この文章は誤りです。気体燃料は、成分中の炭素に対する水素の比率が高いことが特徴です。これはメタンなどの炭化水素を主成分とするためで、水素の比率が高いために、同じ熱量を発生させた場合の二酸化炭素の排出量が少なくなります。
この文章は正しいです。気体燃料は水素の比率が高いため、同じ熱量を発生させた場合、二酸化炭素の発生量が液体や固体燃料に比べて少なくなります。
この文章は正しいです。気体燃料は硫黄分や灰分が少なく、燃焼時の公害の発生が少ないです。また、伝熱面や火炉壁の汚染も少ないため、メンテナンスが容易です。
この文章は正しいです。気体燃料は固体燃料に比べて一般的に燃料費が高いです。これは、燃料の生産、輸送、保管のコストが固体燃料に比べて高いためです。
この文章は正しいです。気体燃料は漏えいすると空気と混ざりやすく、可燃性の混合気を形成しやすいです。そのため、漏えいによる爆発の危険性が高く、安全対策が必要です。
ボイラー用気体燃料は、固体燃料と比較して、成分中の水素比率が高く、環境への影響が少ないことが特徴です。また、燃料費が高く、漏えい時の安全性に注意が必要です。これらの特徴を理解することが、燃料選択や運用において重要です。
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03
この問題では固体燃料と気体燃料の違いについて問われています。
それぞれの特徴をしっかり把握する事が、この問題を解くカギとなります。
誤った記述です。
気体燃料は炭素に対して水素の比率が高くなります。
これにより二酸化炭素の排出量減少につながります。
正しい記述です。
他の選択肢でも触れていますが、水素の割合が高いので、二酸化炭素の発生量は少なくなります。
正しい記述です。
固体燃料はどうしても不純物などが入って、伝熱面や火炉壁を汚染する可能性がありますが、気体燃料はそのような心配がありません。
正しい記述です。
比較的安値な固体燃料は不純物が入っていたり様々な弊害がありますが、気体燃料と比べると高いのが特徴です。
正しい記述です。
固体燃料は漏えいしても目で見えますが、気体燃料は目で見えないので非常に危険です。ある程度臭いを付けている場合もあるので、そちらで判断するしかありません。
固体燃料と気体燃料の特徴については、概ね安いけど弊害が多いか、高いけどボイラーに優しい燃料かの違いで押さえておきましょう。
特に水素の比率は良く問われるので忘れないようにしておくことが大事です。
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