二級ボイラー技士の過去問
令和5年4月公表
燃料及び燃焼に関する知識 問7
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問題
二級ボイラー技士試験 令和5年4月公表 燃料及び燃焼に関する知識 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
重油燃焼によるボイラー及び附属設備の低温腐食の抑制方法として、誤っているものは次のうちどれか。
- 硫黄分の少ない重油を選択する。
- 燃焼ガス中の酸素濃度を上げる。
- 給水温度を上昇させて、エコノマイザの伝熱面の温度を高く保つ。
- 蒸気式空気予熱器を用いて、ガス式空気予熱器の伝熱面の温度が低くなり過ぎないようにする。
- 重油に添加剤を加え、燃焼ガスの露点を下げる。
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この過去問の解説 (3件)
01
低温腐食に関する問題です。
正しいです。
低温腐食には硫黄分が大きく関係する為、硫黄分の少ない重油を選択することは低温腐食の抑制に繋がります。
誤っています。
酸素濃度を下げることで、燃焼ガス中の三酸化硫黄の発生を抑制でき、燃焼ガスの露点を下げることができます。
正しいです。
エコノマイザの伝熱面の温度を高く保つことによって、伝熱面が露点よりも低くなることを防止できます。
正しいです。
ガス式空気予熱器の伝熱面の温度を低くなりすぎないようにすることで、伝熱面が露点よりも低くなることを防止できます。
正しいです。
燃焼ガスの露点そのものを下げることによって、硫酸蒸気の凝縮を防ぐことができます。
低温腐食に関する問題はよく出題されるので、発生原因や具体的な対策をしっかりと把握しておきましょう。
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02
この問題では、重油燃焼によるボイラー及び附属設備の低温腐食を抑制する方法についての理解が問われています。低温腐食は、燃焼ガス中の硫酸蒸気が凝縮し、硫酸として金属表面を腐食させる現象です。この腐食を抑制するためには、燃焼ガスの温度管理や酸素濃度の調整などが重要です。
この文章は正しいです。硫黄分が少ない重油を使用することで、燃焼時に発生する二酸化硫黄の量を減らし、低温腐食を抑制することができます。
この文章は誤りです。燃焼ガス中の酸素濃度を上げると、二酸化硫黄から三酸化硫黄への転換が促進され、低温腐食のリスクが増加します。実際には、酸素濃度を下げることが低温腐食の抑制に効果的です。
この文章は正しいです。給水温度を上昇させることで、エコノマイザの伝熱面温度を硫酸露点以上に保ち、低温腐食を抑制することができます。
この文章は正しいです。蒸気式空気予熱器を使用することで、伝熱面の温度を適切に保ち、低温腐食を防止できます。
この文章は正しいです。添加剤を使用することで、燃焼ガスの露点を下げ、低温腐食のリスクを減少させることができます。
低温腐食の抑制には、燃料の選択、給水温度の管理、燃焼ガスの温度管理、添加剤の使用などが重要です。特に、燃焼ガス中の酸素濃度を適切に調整することが、低温腐食を抑制する上での鍵となります。正しい知識を持って対策を講じることが必要です。
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03
この問題ではボイラー設備の低温腐食防止について問われています。
低温腐食の原因から抑制法まで把握する事が、この問題の大事な点を押さえるポイントとなります。
正しい記述です。
硫黄分が多いと、二酸化炭素が増え、二酸化炭素が腐食の原因となるので、硫黄分が少ない重油は低温腐食予防に効果的です。
誤った記述です。
一般的に酸素濃度を上げるのではなく下げる事で三酸化硫黄の生成を押さえて低温腐食予防につながります。
正しい記述です。
エコノマイザの伝熱面の温度を高く保つ事で、露点を低く保つ事が出来るので、低温腐食予防になります。
正しい記述です。
エコノマイザ同様、蒸気式空気予熱器を用いる事で、露点を低く保つ事が出来るので、低温腐食予防となります。
正しい記述です。
添加剤を加える事で、露点を下げるので、低温腐食を防ぐ事ができます。
低温腐食の原因から、正しい予防法をしっかり把握しておく事は、業務をする上でも非常に大切な事なので、こちらで覚えた事は忘れないようにしましょう。
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