二級ボイラー技士 過去問
令和6年4月公表
問1 (ボイラーの構造に関する知識 問1)
問題文
伝熱について、適切でないものは次のうちどれか。
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問題
二級ボイラー技士試験 令和6年4月公表 問1(ボイラーの構造に関する知識 問1) (訂正依頼・報告はこちら)
伝熱について、適切でないものは次のうちどれか。
- 伝熱作用は、熱伝導、熱伝達及び放射伝熱の三つに分けることができる。
- 温度が一定でない物体の内部で、温度の高い部分から低い部分へ、順次、熱が移動する現象を熱伝達という。
- 空間を隔てて相対している物体間に、熱が移動する現象を放射伝熱という。
- 固体壁を通して、高温流体から低温流体へ熱が移動する現象を熱貫流又は熱通過という。
- 熱貫流は、一般に熱伝達及び熱伝導が総合されたものである。
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この過去問の解説 (3件)
01
この問題では「伝熱」について問われています。
伝熱に関わる単語や現象についてなどしっかり押さえておく必要があります。
正しい記述です。
熱が移動する現象を「熱伝達」ではなく、「熱伝導」と言います。
正しい記述です。
正しい記述です。
正しい記述です。
この問題は若干引っ掛け問題に近いですが、細かい言い回しで間違いを問われる事もあるので、特に伝熱に関する「熱伝導、熱伝達及び放射伝熱」の3つはそれぞれ特徴を確認しておきましょう。
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02
伝熱についての問題です。
伝熱すなわち熱の移動については,以下の通り種別分けされています。
・熱伝導:個体内部の温度差によって,高温側から低温側へ熱が移動する現象
【例】鍋(個体)を火にかけると,持ち手も熱くなる。
・熱伝達:個体と流体の温度差によって,熱が移動する現象
【例】鍋(個体)を火にかけ,お湯(流体)を沸かす。
・熱通過(熱貫流):個体壁で隔てられた流体同士で,熱が移動する現象
【例】暖房をかけた室内と寒い室外を隔てる窓付近は温まりにくい。
・放射伝熱:エネルギーが電磁波で放出され空間を隔てて熱が移動する現象
【例】火から赤外線が放出され,離れた位置で手をかざすと暖かい。
正しい記述です。
伝熱作用は,熱伝導,熱伝達及び放射伝熱の三つに分けられます。
誤った記述です。
温度が高い部分から低い部分への熱の移動は熱伝導です。
個体と流体の温度差によって,熱が移動する現象のことを熱伝達と言います。
正しい記述です。
空間を隔てて相対している物体間に,熱が移動する現象を放射伝熱と言います。
正しい記述です。
固体壁を通して,高温流体から低温流体へ熱が移動する現象を熱貫流又は熱通過と言います。
正しい記述です。
熱貫流は熱伝達と熱伝導が総合されたものです。
熱の移動現象は,熱の移動方法や移動媒体によって種別分けされています。
用語をよく理解して覚えておく必要があります。
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03
この問題は、熱がどのように伝わっていくかを問うものです。熱の伝わり方には大きく「熱伝導」「熱伝達」「放射伝熱」の三種類があります。それぞれ定義が違うため、似たような言葉の混同を見逃さないことが大切です。選択肢を読むと、「熱伝導」と「熱伝達」の説明が取り違えられている箇所がありますので、そこがどこなのかをしっかり確認しましょう。
この記述は正しいです。
固体内部の熱移動が「熱伝導」、流体が実際に動いて熱を運ぶのが「熱伝達」、電磁波を介して伝わるのが「放射伝熱」と呼ばれ、三つに分類できます。
これは誤りです。
本来は「熱伝導」の説明になります。物体内部で起こる温度差による熱移動を「熱伝導」といい、周囲の流体の移動によって熱が運ばれるのを「熱伝達」といいます。
これは正しいです。放射伝熱は、赤外線などの電磁波によって伝わる熱の現象をいいます。
これは正しいです。
熱貫流は、流体側での熱伝達と壁内部での熱伝導が組み合わさった全体的な熱移動を指します。たとえば、パイプの内側に流れる温かい流体と外側の冷たい流体との間で起こる総合的な熱の移動を「熱貫流」といいます。
こちらも正しいです。
前述のように、熱貫流は熱伝達と熱伝導の両方が関係するため、総合的な現象として捉えられます。
「熱伝導」は物体内部の温度差による熱移動。
「熱伝達」は流体の動きで熱が運ばれる。
「放射伝熱」は電磁波を介する。
この三つをしっかり区別してください。
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