賃貸不動産経営管理士の過去問
平成28年度(2016年)
問26

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この過去問の解説 (3件)

01

正解(誤っているもの)は、2です。

1 正しい。
公式テキスト第6編管理実務.第1章建物管理の実務.Ⅰ鍵の管理.3賃貸借契約終了時の鍵の取扱いに記載されています。これによれば、貸主が鍵を交換せずに新しい借主に物件を引き渡すことは、盗難などのトラブルの原因になる可能性がある、と記載されていますし、常識的に考えても、自分が借主だとしたら、新しく交換してもらえないと心配ですね。したがって、選択肢は正しいです。

2 誤り。
公式テキスト第6編管理実務.第1章建物管理の実務.Ⅰ鍵の管理.2錠・鍵の種類に記載されています。これによれば、以前広く普及しており、ピッキング被害が増加し、製造中止になったのはディスクシリンダーで、現在はロータリー(U9)シリンダーが普及しています。したがって、選択肢は誤りです。

3 正しい。
公式テキスト序編賃貸管理総論.第2章現在の社会的情勢と未来像.Ⅱ賃貸不動産に関する国の政策.2空き家対策に、次のように記載されています。「空き家の周辺地域の防災や防犯等の観点からもさまざまな問題が生じかねないことから、空き家対策の推進が近年大きな課題となっている。」このことから、鍵が盗まれたりした場合に空室が犯罪に利用されてしまう可能性は大いにありうると思われます。したがって、選択肢は正しいです。

4 正しい。
公式テキスト第6編管理実務.第1章建物管理の実務.Ⅰ鍵の管理.1鍵の引き渡しと預り管理の注意点に、次のように記載されています。「マスターキーは徹底した厳重な管理を行い、絶対に紛失などの事故が起こらないようにしなければならない。」このことから、鍵紛失のリスクを回避するため、選択肢のような専門の解錠業者を利用する管理も実際に行われています。したがって、選択肢は正しいです。

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02

正解は2です。

1 .正しいです。
以前の借主がきちんと鍵を管理していたかどうかはわかりません。また、古い鍵だと新しい鍵に比べセキュリティもそれだけ低くなる場合もあります。よって、鍵の交換をしないと盗難等のトラブルになりやすいリスクが高くなります。

2 .誤りです。
ロータリー(U9)シリンダー鍵は、現在もっとも普及しており、ピッキング対応シリンダーです。ちなみに、以前は広く普及していましたが、現在は製造が中止されているのは、ディスクシリンダーです。

3 .正しいです。
近年、賃貸物件の空室が増え、こうした犯罪に使われてしまうケースが発生し、社会問題にもなっています。

4 .正しいです。
管理業者による鍵の管理については管理業者が鍵を持たず、鍵の管理・保管はすべて借主が行うという契約にし、万一の時は専門の開錠業者に開錠させるという管理方法もあります。この管理方法は借主の鍵の紛失等の管理義務は重くなり、管理業者の業務負担は軽くなるメリットがあります。

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03

誤っているものは『ロータリー(U9)シリンダー鍵は、以前は広く普及していたが、ピッキング被害が増加したため、現在は製造が中止されている。』です。

選択肢1. 前の借主が使っていた鍵を交換しないまま新しい借主に物件を引き渡すと、盗難等のトラブルの原因となることがある。

正しい。

盗難等のトラブルの原因となることがあるため、新しい借主に物件を引き渡す際は鍵を交換することが望ましいです。

選択肢2. ロータリー(U9)シリンダー鍵は、以前は広く普及していたが、ピッキング被害が増加したため、現在は製造が中止されている。

誤り。

この選択肢は「ディスクシリンダー」の説明文です。

ロータリー(U9)シリンダー鍵」はディスクシリンダーが製造中止された後、最も普及しています。

選択肢3. 何らかの方法で鍵を入手し、盗難品の受渡しを行う等、空室の賃貸住宅が犯罪に利用されるケースが発生している。

正しい。

近年空室の賃貸住宅は増加していて、犯罪に利用されるケースが発生しています。

こういったことからも空き家の適切な管理・対策の推進が住生活基本計画で目標として定められました。

選択肢4. 管理業者にて賃貸不動産の鍵を保管せず、万ーのときには専門の解錠業者に解錠させるという賃貸管理の方法もある。

正しい。

管理業者にて鍵を保管する方法では鍵紛失のリスク等の回避に明確で厳重な管理が必要になるため、万ーのときには専門の解錠業者に解錠させるという方法もあります。

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