調剤報酬請求事務技能認定試験の過去問 | 予想問題
2022年8月公開問題
問6

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問題

調剤報酬請求事務の過去問/予想問題 2022年8月公開問題 薬学一般 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

胃腸薬について、次の中から誤っているもの1つを選びなさい。
  • 胃液の分泌亢進による胃酸過多に用いられる医薬品は、制酸薬である。
  • 大腸刺激性瀉下成分センノシドを含む生薬成分はダイオウである。
  • 胃粘膜保護・修復成分のスクラルファートは、アルミニウムを含むため、透析療法を受けている人は服用しないこととされている。
  • タンニン酸アルブミンは、牛乳アレルギー人は服用しないこととされている。
  • 痔による出血がある人が、グリセリン浣腸を用いても問題はない。

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この過去問の解説 (3件)

01

肛門部の傷口からグリセリンが血管内に入り、溶血や腎不全を起こすおそれがあるために使用は避けるようにします。

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02

誤った記述は「痔による出血がある人が、グリセリン浣腸を用いても問題はない。」です。

 

消化器に作用する薬剤についての知識が求められていました。

選択肢1. 胃液の分泌亢進による胃酸過多に用いられる医薬品は、制酸薬である。

正しい記述です。

 

制酸薬には、酸化マグネシウムなどがありよく使用されます。

その他に、H2ブロッカーやPPIなどと呼ばれる胃酸を止めるタイプの薬剤も使用されます。

選択肢2. 大腸刺激性瀉下成分センノシドを含む生薬成分はダイオウである。

正しい記述です。

選択肢3. 胃粘膜保護・修復成分のスクラルファートは、アルミニウムを含むため、透析療法を受けている人は服用しないこととされている。

正しい記述です。

 

アルミニウムを含む薬剤は、花粉症で使用するフェキソフェナジンなども相互作用があるので注意が必要です。

選択肢4. タンニン酸アルブミンは、牛乳アレルギー人は服用しないこととされている。

正しい記述です。

 

牛乳アレルギーの方が医薬品を服用する際に注意したいのが、乳蛋白質のカゼインです。

タンニン酸アルブミンは、タンニン酸とガゼインを合成して製造するため、牛乳アレルギーの方には使用できません。

選択肢5. 痔による出血がある人が、グリセリン浣腸を用いても問題はない。

誤った記述です。

 

痔を含む、腸管に炎症や傷のある方は浣腸を使用しないこととなっています。

炎症の悪化や、グリセリンの体内混入、腎不全などの危険があるためです。

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03

誤っているのは

痔による出血がある人が、グリセリン浣腸を用いても問題はない。

です。

グリセリンが血管内に入ると、浸透圧で溶血を引き起こす恐れがあります。

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