調剤報酬請求事務技能認定試験の過去問 | 予想問題
2023年3月公開問題
問17

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問題

調剤報酬請求事務の過去問/予想問題 2023年3月公開問題 薬学一般 問17 (訂正依頼・報告はこちら)

次の1~5は薬物療法についての説明である。誤っているものを1つ選びなさい。
  • コロナウイルスに対するワクチンは、コロナウイルスにかかることを防ぐことを目的としているので、予防療法に分類される。
  • 痛みを取り除くために使われる消炎鎮痛剤は対症療法である。
  • インスリンの分泌不足による糖尿病に対し使われるインスリン注射は原因療法である。
  • 風邪のひきはじめに使われる葛根湯は対症療法である。
  • 結核に対して使われるペニシリンは原因療法である。

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この過去問の解説 (2件)

01

誤っているのは

インスリンの分泌不足による糖尿病に対し使われるインスリン注射は原因療法である。

です。

インスリンの分泌が不足している糖尿病患者に投与するインスリン注射は、

補充療法と呼ばれます。

そのほかに、骨粗しょう症患者に対してカルシウム製剤を投与するなどもこれに当てはまります。

原因療法とは病気の原因を根本的に除去して病気を治す治療法です。

感染症に対して抗生物質を投与する、

がんに対して抗がん剤を投与するなどがあります。

対症療法とは症状を抑えるための療法です。

根本的な治療とはなりませんが、

生活に支障のある不快症状や有害症状を抑え、

普段に近い生活を送ることで自然治癒力を高めることも目的としています。

選択肢1. コロナウイルスに対するワクチンは、コロナウイルスにかかることを防ぐことを目的としているので、予防療法に分類される。

予防療法は病気になるのを予防するための療法です。

コロナウイルスを含め他の感染症等への予防接種はこれに該当します。

選択肢2. 痛みを取り除くために使われる消炎鎮痛剤は対症療法である。

消炎鎮痛剤は痛みの原因ではなく痛みそのものを軽減するために使用されるので、

対症療法です。

選択肢3. インスリンの分泌不足による糖尿病に対し使われるインスリン注射は原因療法である。

先述のように、インスリンの分泌不足を補うために行うので、

インスリン注射は補充療法となります。

選択肢4. 風邪のひきはじめに使われる葛根湯は対症療法である。

葛根湯は風邪のひきはじめの諸症状を抑える効果があるので対症療法です。

選択肢5. 結核に対して使われるペニシリンは原因療法である。

結核は細菌によって引き起こされる感染症なので、

原因となる細菌を殺菌するためにペニシリンが使われます。

よって原因療法となります。

まとめ

補充療法は体内で不足している物質を補うための治療法

原因療法は病気の原因を元から絶つための治療法

対症療法は症状を抑えるための治療法

ということを覚えておくと良いでしょう。

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02

薬物療法に関する問題です。

選択肢1. コロナウイルスに対するワクチンは、コロナウイルスにかかることを防ぐことを目的としているので、予防療法に分類される。

正しい記述です。

選択肢2. 痛みを取り除くために使われる消炎鎮痛剤は対症療法である。

正しい記述です。

選択肢3. インスリンの分泌不足による糖尿病に対し使われるインスリン注射は原因療法である。

誤りです。

分泌不足に対し、補うものなので、補完療法です。

選択肢4. 風邪のひきはじめに使われる葛根湯は対症療法である。

正しい記述です。

選択肢5. 結核に対して使われるペニシリンは原因療法である。

正しい記述です。

参考になった数2